先週の土曜日の未明にM35に接近中の67P彗星をED70SSでも同時に撮影していました。
今回は前回のM31の時に使ったBORG0.85倍レデューサー(7887)から笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡに変更してみました。これはF6-8のED屈折に対応するフラットナーなんですが、バックフォーカスが55mm〜80mmまで可変できます。今回は55〜70mmまで5mm間隔で変化させてみたのですが、アバウトに65mmくらいで改善が見られました。時間のあるときにもっと詰めてみたいと思います。

 周辺像の改善がみられた笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡですが問題もあります。2インチ差し込み式でカメラが冷却6Dと重いため最初自重でガイドが流れてしまいました。カメラとASA10Nの鏡筒部の間に挟み物をしてたわまないようにしてなんとか撮影出来るようになりました。やはり差し込み式は不安定で駄目ですね。

67PとM35 ED70SS_Cooled6DHEUIBⅡ完成 のコピー
M35に接近中の67P(ED70SS)(画面右1/4程度カット)
2021年10月16日04時08分〜 自宅観測所
ED70SS+笠井ED屈折・RCマルチフラットナーⅡ(400mm F5.7)
Seo-Cooled6D(SEO-SP4C)-10℃ HEUIB-Ⅱフィルター
ASA10Nによるオフアキシスガイド
2分×24枚 ISO1600 RAW 48分露光

PixInsight1.8にてWBPP、StarAlignmentとCometAlignment両方の画像作成。双方DBE、AS、HTにて強調。PsCCにてマスク合成、かぶり処理、コントラスト強調、色調補正、ノイズ処理。