〇〇を振り返っての写真編です。
今年はいままでで一番撮影したんじゃないかなと思います。
ということで調べてみました。
撮影した天体:78対象
延べ撮影日数:71日
でした。この中で遠征で撮影したのは、14対象、3日です。ほとんどが自宅で撮影しました。
コロナ禍と言うこともありますが、やはり日本は天気が安定せず、平日撮影を余儀なくされます。
自宅観測所はありがたい存在ですね。
これらの中で思い出に残った写真たちをご紹介します。
今年前半はGS300RCで撮影、中盤はε-160EDとε-130Dの並列同架、後半はASA10Nで撮影しました。
GS300RCで撮影した写真はこちら。
かに星雲(M1)自宅観測所
GS300RC+笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡ+Cooled6D(SEO-SP4C)
L-extremeフィルター+HEUIBⅡフィルター
笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡは中心部の星像がやや甘くなりますが、周辺星像を改善してくれます。L-extremeフィルターを使って内部のフィラメントがしっかり写りました。
NGC4244(APS-CサイズにCrop)自宅観測所
GS300RC直焦点+ML16000
直焦点では対角線の一番隅のみやや流れますが全体的には問題ない印象です。(この写真はAPS-CにCropしています)
クレセント星雲 自宅観測所
GS300RC+TSRCFlat3+ML16000
TSRCFlat3を入れて撮影した写真です。フルサイズ四隅まで問題なさそうで安心しました。
次は並列同架で撮影した写真です。
鷹の爪星雲 自宅観測所(星ナビ10月号掲載)
ε-160ED+ε-130D 総露光時間460分
はじめてのツイン撮影です。自宅から分子雲がこれだけ写ってくれるとはびっくりしました。
一晩で7時間以上露光出来るのもいいですね。
イカ星雲AOO-RGB 自宅観測所(星ナビ11月号掲載)
ε-160ED+ε-130D 総露光時間590分
ツイン撮影第Ⅱ弾です。自宅からイカ星雲がこれだけ写ってくれるとはこれまたびっくりしました(笑)
クワガタ星雲付近AOO-RGB 自宅観測所(天文ガイド12月号入選)
ε-160ED+ε-130D 総露光時間615分
ツイン撮影第Ⅲ弾です。ちょっと星がイマイチだなあ...。
次はASA10Nによる写真です。
クラゲ星雲付近AOO-RGB 左右モザイク 自宅観測所(天文ガイド2021年4月号入選)
ASA10N+ML16000
はじめてナローバンドで入選しました。
アンドロメダ銀河(自宅観測所)星ナビ1月号掲載
ASA10N+ML16000
肉球星雲とAbell6付近AOO-RGB(自宅観測所)天文ガイド1月号入選
ASA10N+ML16000
この淡い星雲が写せるとは思いませんでした。
バラ星雲(今までASAで撮影した過去の写真を全て加算)
ASA10N+ML16000
総露光時間17時間
今まで2回バラ星雲を撮影してきたのですが、今回撮影した分と合わせて3回分を全て加算してみました。
今回の分がイマイチ透明度が良くなかったので、それに引っ張られてしまいました。何でも足せば良いってものではないですが、これはこれで面白いなと思いました。
次は彗星編です。
今年は昨年のような大彗星は来ませんでしたが、後半にまずまずの彗星がいくつか来てくれました。
まずは67P(チュリモフ・ゲラシメンコ彗星)です。
67Pとダストトレイル(星なしの画像)
ASA10N+ML16000
67Pはダストトレイルが写る珍しい彗星でした(12月末現在はどうでしょうか?)
いままでダストトレイルが写せるなんて思ってもいなかったので驚きです。
67PとM44
Apo-Sonnar135mmF2→2.8
12/5の67Pです。しっかりとダストテイルが写っています。
次は本命レナード彗星です。
レナード彗星とM3
ビクセンED70SS+EOS6D(SEO-SP5)
レナード彗星C/2021A1とM3
ASA10N+ML16000
上下の写真は同時刻に親子亀方式で同時撮影した写真です。
レナード彗星 12/5 阿智村
Apo-Sonnar135mmF2→2.8+EOS6D(SEO-SP5)
レナード彗星 12/9 山岡町にて
Apo-Sonnar135mmF2→2.8+EOS6D(SEO-SP5)
明け方のレナード彗星を追いかけました。
夕方に回ってからは怪我をしたのもあってまだ見ていません。何度もバーストを起こし長い尾が撮影されています。残り数日で北半球からみえなくなりますが、天気が悪くどうにもなりません。
今年は例年と比べると晴れた日が多く、たくさん撮影出来たことは良かったと思います。反面遠征が3回に留まっています。もう少し遠征もしたいですね。
また並列撮影など新しい撮影方法も出来るようになり、短時間多数枚撮影が可能となりました。
腕が治ったら30cmRCで系外銀河を撮ってみたいです。
最後に、今年1年ブログを見に来て頂きありがとうございました。
来年はもっとパワーアップした写真をお見せできたらと思っています。
よろしくお願い致します。
良いお年をお迎え下さい。
今年はいままでで一番撮影したんじゃないかなと思います。
ということで調べてみました。
撮影した天体:78対象
延べ撮影日数:71日
でした。この中で遠征で撮影したのは、14対象、3日です。ほとんどが自宅で撮影しました。
コロナ禍と言うこともありますが、やはり日本は天気が安定せず、平日撮影を余儀なくされます。
自宅観測所はありがたい存在ですね。
これらの中で思い出に残った写真たちをご紹介します。
今年前半はGS300RCで撮影、中盤はε-160EDとε-130Dの並列同架、後半はASA10Nで撮影しました。
GS300RCで撮影した写真はこちら。
かに星雲(M1)自宅観測所
GS300RC+笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡ+Cooled6D(SEO-SP4C)
L-extremeフィルター+HEUIBⅡフィルター
笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡは中心部の星像がやや甘くなりますが、周辺星像を改善してくれます。L-extremeフィルターを使って内部のフィラメントがしっかり写りました。
NGC4244(APS-CサイズにCrop)自宅観測所
GS300RC直焦点+ML16000
直焦点では対角線の一番隅のみやや流れますが全体的には問題ない印象です。(この写真はAPS-CにCropしています)
クレセント星雲 自宅観測所
GS300RC+TSRCFlat3+ML16000
TSRCFlat3を入れて撮影した写真です。フルサイズ四隅まで問題なさそうで安心しました。
次は並列同架で撮影した写真です。
鷹の爪星雲 自宅観測所(星ナビ10月号掲載)
ε-160ED+ε-130D 総露光時間460分
はじめてのツイン撮影です。自宅から分子雲がこれだけ写ってくれるとはびっくりしました。
一晩で7時間以上露光出来るのもいいですね。
イカ星雲AOO-RGB 自宅観測所(星ナビ11月号掲載)
ε-160ED+ε-130D 総露光時間590分
ツイン撮影第Ⅱ弾です。自宅からイカ星雲がこれだけ写ってくれるとはこれまたびっくりしました(笑)
クワガタ星雲付近AOO-RGB 自宅観測所(天文ガイド12月号入選)
ε-160ED+ε-130D 総露光時間615分
ツイン撮影第Ⅲ弾です。ちょっと星がイマイチだなあ...。
次はASA10Nによる写真です。
クラゲ星雲付近AOO-RGB 左右モザイク 自宅観測所(天文ガイド2021年4月号入選)
ASA10N+ML16000
はじめてナローバンドで入選しました。
アンドロメダ銀河(自宅観測所)星ナビ1月号掲載
ASA10N+ML16000
肉球星雲とAbell6付近AOO-RGB(自宅観測所)天文ガイド1月号入選
ASA10N+ML16000
この淡い星雲が写せるとは思いませんでした。
バラ星雲(今までASAで撮影した過去の写真を全て加算)
ASA10N+ML16000
総露光時間17時間
今まで2回バラ星雲を撮影してきたのですが、今回撮影した分と合わせて3回分を全て加算してみました。
今回の分がイマイチ透明度が良くなかったので、それに引っ張られてしまいました。何でも足せば良いってものではないですが、これはこれで面白いなと思いました。
次は彗星編です。
今年は昨年のような大彗星は来ませんでしたが、後半にまずまずの彗星がいくつか来てくれました。
まずは67P(チュリモフ・ゲラシメンコ彗星)です。
67Pとダストトレイル(星なしの画像)
ASA10N+ML16000
67Pはダストトレイルが写る珍しい彗星でした(12月末現在はどうでしょうか?)
いままでダストトレイルが写せるなんて思ってもいなかったので驚きです。
67PとM44
Apo-Sonnar135mmF2→2.8
12/5の67Pです。しっかりとダストテイルが写っています。
次は本命レナード彗星です。
レナード彗星とM3
ビクセンED70SS+EOS6D(SEO-SP5)
レナード彗星C/2021A1とM3
ASA10N+ML16000
上下の写真は同時刻に親子亀方式で同時撮影した写真です。
レナード彗星 12/5 阿智村
Apo-Sonnar135mmF2→2.8+EOS6D(SEO-SP5)
レナード彗星 12/9 山岡町にて
Apo-Sonnar135mmF2→2.8+EOS6D(SEO-SP5)
明け方のレナード彗星を追いかけました。
夕方に回ってからは怪我をしたのもあってまだ見ていません。何度もバーストを起こし長い尾が撮影されています。残り数日で北半球からみえなくなりますが、天気が悪くどうにもなりません。
今年は例年と比べると晴れた日が多く、たくさん撮影出来たことは良かったと思います。反面遠征が3回に留まっています。もう少し遠征もしたいですね。
また並列撮影など新しい撮影方法も出来るようになり、短時間多数枚撮影が可能となりました。
腕が治ったら30cmRCで系外銀河を撮ってみたいです。
最後に、今年1年ブログを見に来て頂きありがとうございました。
来年はもっとパワーアップした写真をお見せできたらと思っています。
よろしくお願い致します。
良いお年をお迎え下さい。
コメント
コメント一覧 (12)
5日に1回は撮影した環状になりますね。月に6日・・・・宅撮り恐るべしですね。
今から天体写真を始める人は遠征の費用や時間の有効活用を真剣に考えたら、環境が許すのであれば宅撮りが賢い選択ですね。
ともあれ、コロナ禍にあってこれだけの成果、それも一つ一つのハイクオリティーな作品は流石です。
のんた
がしました
コメントありがとうございます。
結構今年は撮ったなあと思っていましたが、改めて数えてみたら結構どころか毎週撮影していたんですね。
そりゃ寝不足にもなりますね。
確かに宅撮りは効率性や稼働率を考えればベストでしょうね。問題は環境だけですが、デジタルとなり、ナローバンドフィルターも組み合わせれば、3等星位が見える中光害地でも十分いけそうです。
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願い致します。
のんた
がしました
暫くは腕の回復と正月休みを取られれば、来年も素晴らしいスタートダッシュが見られるものと期待いたします。
良いお年をお迎えください。
のんた
がしました
コメントありがとうございます。
こうやって振り返ってみると、一年頑張って撮影したんだなと思います。
もっとレベルを上げたいと思いますので日々勉強ですね。
腕はまだ痛いので力を入れられません。やはり2-3ヶ月掛かるようですね。
voyager_cameraさん、1年お世話になりありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
のんた
がしました
私も来年は冷却カメラで色々撮影したいです。
この間は諸事情でお会いする事は叶いませんでしたが
来年はどこかの遠征地でお会い出来る事を楽しみに
してますね!
来年も宜しくお願いしますそれでは良いお年を~
のんた
がしました
とうとう大晦日になってしまいましたね。
今年の作品を一挙に拝見すると、よくもまぁ、こんなに凄い作品を・・(笑)
いつも大先輩の作品に刺激を受けております^^
来年も変わらず、宜しくお願いします!
のんた
がしました
こちらこそこのブログを通じてお知り合いになり、お世話になりありがとうございました。
11月の遠征でご一緒出来なかったのは残念でしたが、来年はコロナも落ち着いてくれるのではと期待しています。
来年こそお会いしましょう。良いお年をお迎え下さい。
のんた
がしました
コメントありがとうございます。
いやいや、タカsiさんの作品に比べたら幼稚園児のようなものです(笑)
こちらの方こそタカsiさんの作品から次に撮る対象を決めることが多いのでタカsiさんに付いていきます.....と思っていたのですが、すでに周回遅れ
になってしまいました。置いていかないでね(笑)
こちらこそ来年もよろしくお願いします。来年こそお会いしたいですね。
のんた
がしました
素晴らしい天体写真を今年もたくさん拝見させていただきました!
彗星もたくさん撮影されていて、見ていてとても楽しかったです。来年も作品を楽しみにしております。
のんた
がしました
コメントありがとうございます。
くろさんの素晴らしい写真楽しみにしています。
今年もよろしくお願い致します。
のんた
がしました
本年も宜しくお願いいたします。
流石、自宅観測所があるだけのことはありますね。
年間78対象は凄すぎですね。そしてそれぞれのクオリティも
第一級の出来上がりですし。
私は遠征でマイペースで頑張ります。
のんたさんの素晴らしい作品を楽しみにしています。
また、今年も参考にさせて頂こうと思っています。
のんた
がしました
昨年中は大変お世話になりました。
自分でもたくさん撮ったなあと思います。自宅観測所ならではですが、やはり遠征地のクオリティには届きません。
今年は遠征撮影を増やしたいと思います。
天文中年さんの素晴らしい写真をいつも参考にさせて頂いています。こちらこそよろしくお願い致します。
のんた
がしました