〇〇を振り返っての写真編です。

今年はいままでで一番撮影したんじゃないかなと思います。
ということで調べてみました。
撮影した天体:78対象
延べ撮影日数:71日
でした。この中で遠征で撮影したのは、14対象、3日です。ほとんどが自宅で撮影しました。
コロナ禍と言うこともありますが、やはり日本は天気が安定せず、平日撮影を余儀なくされます。
自宅観測所はありがたい存在ですね。

これらの中で思い出に残った写真たちをご紹介します。
スクリーンショット 2021-12-30 14.20.36

今年前半はGS300RCで撮影、中盤はε-160EDとε-130Dの並列同架、後半はASA10Nで撮影しました。

GS300RCで撮影した写真はこちら。
M1 HEUIB2 L-EXTREME 完成
かに星雲(M1)自宅観測所
GS300RC+笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡ+Cooled6D(SEO-SP4C)
L-extremeフィルター+HEUIBⅡフィルター
笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡは中心部の星像がやや甘くなりますが、周辺星像を改善してくれます。L-extremeフィルターを使って内部のフィラメントがしっかり写りました。


シルバーニードル銀河NGC4244のコピー
NGC4244(APS-CサイズにCrop)自宅観測所
GS300RC直焦点+ML16000
直焦点では対角線の一番隅のみやや流れますが全体的には問題ない印象です。(この写真はAPS-CにCropしています) 

クレセント星雲AOOーRGB-LUM
クレセント星雲 自宅観測所
GS300RC+TSRCFlat3+ML16000
TSRCFlat3を入れて撮影した写真です。フルサイズ四隅まで問題なさそうで安心しました。

次は並列同架で撮影した写真です。
トカゲ星雲付近
鷹の爪星雲 自宅観測所(星ナビ10月号掲載)
ε-160ED+ε-130D 総露光時間460分
はじめてのツイン撮影です。自宅から分子雲がこれだけ写ってくれるとはびっくりしました。
一晩で7時間以上露光出来るのもいいですね。

Sh2-129
イカ星雲AOO-RGB 自宅観測所(星ナビ11月号掲載)
ε-160ED+ε-130D 総露光時間590分
ツイン撮影第Ⅱ弾です。自宅からイカ星雲がこれだけ写ってくれるとはこれまたびっくりしました(笑)

クワガタ星雲完成5
クワガタ星雲付近AOO-RGB 自宅観測所(天文ガイド12月号入選)
ε-160ED+ε-130D 総露光時間615分
ツイン撮影第Ⅲ弾です。ちょっと星がイマイチだなあ...。


次はASA10Nによる写真です。
くらげ星雲星やり直し5500
クラゲ星雲付近AOO-RGB 左右モザイク 自宅観測所(天文ガイド2021年4月号入選)
ASA10N+ML16000
はじめてナローバンドで入選しました。

M31 ASA10N ML16000 自宅2021_10_9完成2
アンドロメダ銀河(自宅観測所)星ナビ1月号掲載
ASA10N+ML16000

猫の手星雲-2
肉球星雲とAbell6付近AOO-RGB(自宅観測所)天文ガイド1月号入選
ASA10N+ML16000
この淡い星雲が写せるとは思いませんでした。バラ星雲ASA10N+ML16000 のコピー
バラ星雲(今までASAで撮影した過去の写真を全て加算)
ASA10N+ML16000
総露光時間17時間

今まで2回バラ星雲を撮影してきたのですが、今回撮影した分と合わせて3回分を全て加算してみました。
今回の分がイマイチ透明度が良くなかったので、それに引っ張られてしまいました。何でも足せば良いってものではないですが、これはこれで面白いなと思いました。


次は彗星編です。
今年は昨年のような大彗星は来ませんでしたが、後半にまずまずの彗星がいくつか来てくれました。
まずは67P(チュリモフ・ゲラシメンコ彗星)です。

67P 11月30日 ダストトレイル星なし
67Pとダストトレイル(星なしの画像)
ASA10N+ML16000

67Pはダストトレイルが写る珍しい彗星でした(12月末現在はどうでしょうか?)
いままでダストトレイルが写せるなんて思ってもいなかったので驚きです。

67P Apo-Sonnar135mmF2.8 EOS6DSP5 完成2 のコピー
67PとM44
Apo-Sonnar135mmF2→2.8
12/5の67Pです。しっかりとダストテイルが写っています。

次は本命レナード彗星です。
C2021A1とM3 ED70SS_EOS6D_SEO-SP5 のコピー
レナード彗星とM3
ビクセンED70SS+EOS6D(SEO-SP5)

C2021A1_M3_12月4日Ps2 のコピー
レナード彗星C/2021A1とM3
ASA10N+ML16000
上下の写真は同時刻に親子亀方式で同時撮影した写真です。


レナード彗星2021年12月5日あららぎ高原 のコピー
レナード彗星 12/5 阿智村
Apo-Sonnar135mmF2→2.8+EOS6D(SEO-SP5)


レナード彗星2021.12.09Apo-Sonnar135mm EOS6DSP5No2 のコピー
レナード彗星 12/9 山岡町にて
Apo-Sonnar135mmF2→2.8+EOS6D(SEO-SP5)

明け方のレナード彗星を追いかけました。
夕方に回ってからは怪我をしたのもあってまだ見ていません。何度もバーストを起こし長い尾が撮影されています。残り数日で北半球からみえなくなりますが、天気が悪くどうにもなりません。


 今年は例年と比べると晴れた日が多く、たくさん撮影出来たことは良かったと思います。反面遠征が3回に留まっています。もう少し遠征もしたいですね。
また並列撮影など新しい撮影方法も出来るようになり、短時間多数枚撮影が可能となりました。
腕が治ったら30cmRCで系外銀河を撮ってみたいです。

最後に、今年1年ブログを見に来て頂きありがとうございました。
来年はもっとパワーアップした写真をお見せできたらと思っています。
よろしくお願い致します。
良いお年をお迎え下さい。