2022年に入って腕の調子も大分よくなり、重いものは持てませんが日常生活には問題なくなりつつあります。
1/2と1/4のレナード彗星C/2021A1の撮影は置いておいて、1/4夜から1/9までの4夜に掛けて本格的に撮影しました。
かたつむり星雲完成 のコピー
かたつむり星雲付近(IC2169) 岐阜県土岐市 自宅観測所
2022年1月4日、6日、7日、9日
望遠鏡:ASA10N+3’WynneCorrector(900mmF3.6)
カメラ:FLI ML16000
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB Filters 、Astrodon 5nm Hαフィルター
センサー温度:-35℃
露光時間:L5秒 x16枚、L20秒 x 16枚、L10分 x 44枚、R10分×17枚、G10分×15枚、B10分×21枚、Hα15分×8枚 総露光時間18時間16分40秒
赤道儀:Vixen AXD
ガイド:ほしぞら工房社製オフアキしスリング+SX-SuperStar+PHD2にてオフアキシスガイド
ダーク:ライトフレームと同設定でそれぞれ32枚
フラット:スカイフラットLRGB各300秒×16枚(+同設定でフラットダーク)
バイアス:同温度で100枚 
画像処理:PixInsightにてWBPP,ABE,PCC,AS,HT 等。L画像はLフィルター画像にRGBHαチャンネルを全て加算したものをLとして使用。
PSにてLRGB合成。被り補正、色調補正、コントラスト調整、ノイズ処理など。

 今回バイアス、ダークなど新年にあわせて全て撮り直しました。フラットは1/10が曇ったので一晩か掛けてスカイフラット(300秒)を撮影。いつ雨が降り出すかと心配で2時間おきに起きて空をチェックしながらの撮影でした。夜が明けてからはフラットダーク、バイアス、ダークを撮影。昼頃には-35℃が維持できなくなり中断。夕方気温が下がってから残りを撮影しました。フラット撮影開始から24時間以上撮影しっぱなし。壊れないかな...(笑)
フラット処理の結果は、いつも自宅ででるリング状の被りが出なかったので効果はあると思います。
 全て1binで撮影したこともあって、L画像はLフィルターだけでなく(R+Hα)、G、Bも加算しました。Hαは強すぎるので20%程度に抑えてありますが、それでもやり過ぎ感がありない方が良いかもしれません。


おまけ
親子亀でED70SS+6D(SEO-SP5)でも同時に撮影していました。
かたつむり星雲ED70SS_6DSP5完成 のコピー
クリスマス星団とかたつむり星雲 自宅観測所 APS-CサイズにCrop
2022年1月4日、6日、7日、9日 
遠鏡:ED70SS+笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡ(BFは70mmの位置)
カメラ:Canon EOS6D(SEO-SP5)
フィルター:なし 
センサー温度:4-7℃
露光時間:10秒 x16枚、300秒×145枚 総露光時間12時間7分51秒
赤道儀:Vixen AXD
ガイド:ほしぞら工房社製オフアキしスリング+SX-SuperStar+PHD2にてオフアキシスガイド
ダーク:ライトフレームと同設定でそれぞれ32枚
フラット:スカイフラットLRGB各120秒×60枚(+同設定でフラットダーク)
バイアス:同温度で64枚 
画像処理:PixInsightにてWBPP,ABE,PCC,AS,HT,STARNET等。PSにて被り補正、色調補正、コントラスト調整、ノイズ処理など。 

久しぶりに10時間超えの撮影をしました。自宅からの撮影と思えば御の字ですが、やはり空が明るいので暗い部分の階調がイマイチです。もっと露光を伸ばせば良くなるのか、それともこの辺が限界なのでしょうか。来月タイミングが合えばさらに追加して30時間位撮影してどうなるか見てみたいです。

1/14 タカsiさんのご指摘を受け、もう一度処理を見直してみました。

かたつむり星雲付近