梅雨明けから約1ヶ月となりますが、天気が良かったのは最初の10日間だけ。(梅雨明け10日とはよく言ったものですね)その後は戻り梅雨のような天気が続き、昼間は晴れても夜曇るという天気が続いていました。まあ、本来今の時期は梅雨時なので仕方ないと思っていますが。
 そんな中、ここ最近では珍しく7月23日、24日と2日間一晩中晴れてくれました。晴れたといってもSCWで真っ黒ではなく薄曇りのような灰色でしたが、実際の空はそれほど悪くなさそうです。
初日の23日は、パンスターズ彗星を撮影し、その後この夏の撮影を予定していたNGC7380をテスト撮影しました。
 テスト撮影というのは、パンスターズ彗星を撮影するためにカメラは冷却6Dに交換していたため、そのままカメラを交換しないで撮影したからです。本命は冷却CCDによるSAOです。24日はカメラを交換し、一晩撮影出来たのですが、最低20時間と思っていますのでアップはまだまだ先になりそうです。

 先ずはパンスターズ彗星から
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パンスターズ彗星C2021K2
撮影日時:2022年7月23日21時32分〜 自宅観測所 (自宅からリモート撮影)
望遠鏡:GS300RC(2432mm F8)
フラットナー:TSRCFlat3 (3インチ1.0倍フラットナー)
カメラ:Seo-Cooled6D(SEO-SP4C) -4℃ 
フィルター:IDAS HEUIB-Ⅱ
赤道儀:ビクセンAXD赤道儀
ガイド:ノータッチガイド
露光:3分×16枚 ISO3200 Total:48分
処理:PixInsightにてCalibration、StarAlignment①、CometAlignment②後StarXTerminatorにて星消しバッチ処理後、Integration。それぞれをAS、HT等にて強調。Psにて①②を合成。被り処理、ノイズ処理など。 
所見:自宅からは厳しい南の空から西に傾く時間帯だったこと、電線が入っていること等流石に厳しすぎました。今後は遠征しないと撮れないですね。
成果としては、PixInsightのプラグインとして入れたStarXTerminatorがバッチ処理に対応してくれたので使ってみました。
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結構な時間が掛かったのですが、ほったらかしで星なし画像が作れるのはありがたいです。
出来た画像はこちら
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彗星の右上の星が消え切れていませんね。このあたりは、StarNet2の方が良いのかな?
比較してみました。
星消しの比較.001
やはりStarNet2の方が星消し効果は優れていそうです。でもStarnetにはバッチ処理がないんですよね。
悩ましいところです。

前置きが長くなりすぎました(笑)

次はNGC7380です。 
SAOの最初の対象とすると決めたNGC7380ですが、 とりあえずデジカメでどう写るのかテスト撮影してみました。
NGC7380GS300RC_TSRCFlat3+Seo-cooled6D_縦1100
NGC7380

撮影日時:2022年7月23日22時55分〜 自宅観測所 (自宅からリモート撮影)
望遠鏡:GS300RC(2432mm F8)
フラットナー:TSRCFlat3 (3インチ1.0倍フラットナー)
カメラ:Seo-Cooled6D(SEO-SP4C) -4℃
フィルター:IDAS HEUIB-Ⅱ
赤道儀:ビクセンAXD赤道儀
ガイド:SX-Superstar+PHD2にてオフアキシスガイド
露光:5分×32枚 ISO1600 Total:2時間40分
処理:PixInsightにてWBPP、RGB別でDrizzleコンポジット後ABEで被り補正後RGB合成。PCCがエラーで使えず、CC。AS、HTにて強調後StarNet2にて星と星雲を分離。星雲のみLチャンネルに分離しデコンボリューション。
PsCCにてLRGB合成後、星と星雲をマスク合成。色補正、被り補正、コントラスト強調、ノイズ処理など。
所見:薄雲があったようで、かなり眠い画像でした。
フルサイズ一杯の画角で余裕がありません。多数枚Integration時カットする部分が増えるので撮影時に構図はしっかり合わせ込まないとダメですね。
翌日5時間分SAO撮影を行いましたが、あと2-3夜は追加したいと思います。

この撮影が終わったら4ヶ月ぶりに望遠鏡を交換します。
やるやるって言ってやっていなかったR200SSのツインの予定です(笑)