毎年恒例の『〇〇年を振り返って』の(写真編)です。
 以前と比べるとコロナによる制限も随分緩和されてきたものの、ちょっと油断すると『第〇波』として蔓延してしまいます。2022年12月30日現在もどんどん感染者が増えていて、全国で21万人/日というとんでもない状況です。
 昨年末に左上腕を怪我して、重い鏡筒が持ち上げられない状態が半年続きました。コロナもありますが、遠征も出来ない状態だったので今年の遠征はこの10年で初の1回だけになってしまいました。

 昨年ほど撮影出来ていないのですが、今年撮影した主な作例をまとめてみました。

1)かたつむり星雲
かたつむり星雲

2022年1月4日、6日、7日、9日
撮影地:岐阜県土岐市自宅観測所
望遠鏡:ASA10N+3’WynneCorrector(900mmF3.6)
カメラ:FLI ML16000
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB Filters 、Astrodon 5nm Hαフィルター
センサー温度:-35℃
露光時間:L5秒 x16枚、L20秒 x 16枚、L10分 x 44枚、R10分×17枚、G10分×15枚、B10分×21枚、
Hα15分×8枚 総露光時間18時間16分40秒
赤道儀:Vixen AXD

2022年の初撮影でした。
親子亀方式でED70SS(70mmF5.7)でも同時に撮影しています。

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クリスマス星団とかたつむり星雲
 自宅観測所 APS-CサイズにCrop
2022年1月4日、6日、7日、9日
望遠鏡:ED70SS+笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡ(BFは70mmの位置)
カメラ:Canon EOS6D(SEO-SP5)
フィルター:なし
センサー温度:4-7℃
露光時間:10秒 x16枚、300秒×145枚 総露光時間12時間7分51秒
赤道儀:Vixen AXD
ガイド:ASA10N+ほしぞら工房社製オフアキしスリング+SX-SuperStarPHD2にてオフアキシスガイド


 ED70SSに笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡを付けて撮影しています。 
この笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡはGS-300RCと同時購入したのですが、2インチ差し込み
式のため安定せず諦めて眠っていたモノを試しにED70SSにつけて見たら意外と(失礼)良かったのでそれ以来この組み合わせで撮影しています。 

2)LoTr 5 ( Longmore-Tritton 5 )〜NGC4725image

LoTr 5 ( Longmore-Tritton 5 )〜NGC4725
撮影日:右側2022年2月28日、3,4,5日
    左側2022年3月10日
撮影場所:岐阜県土岐市駄知町 自宅観測所
望遠鏡:Astro Systeme Austria ASA10N(250mm F3.8)
コレクター:Vixen Extender PH (1330mm F5.3)
赤道儀:AXD赤道儀
ガイド:Sx-SuperStar+PHD2によるオフアキシスガイド
露光
右側:露光:L300秒×23枚、L600秒×25枚、R300秒×19枚、G300秒×14枚、B300秒×33枚(RGB2bin)530分(11時間35分)
左側:露光:L300×20枚、R300×6枚、G300×5枚、B300×6枚(RGB2bin185分(3時間5
LoTr5のみ Hα900×10枚、O900×6枚(4時間)加算


 当初はNGC4725と4747を撮影したのですが、UTOさんより、4747の左側に淡い惑星状星雲があるからそれとコラボしたら?と提案され撮影した写真です。淡くかろうじてですが写ってくれました。
これは星ナビ2022年6月号に掲載して頂きました。 

3)M51756f2109
M51 フォーサーズサイズにCrop
2022年4月22日(金)21時31分〜 自宅観測所
GS300RC+TSRCFlat3(2432mm F8)
FLI ML16000 -30℃
AXD赤道儀、SX-Superstar+PHD2にてオフアキシスガイド
L10×9枚、RGB5×4枚 合計2時間30


 2021年末に左上腕を怪我してから4ヶ月経過してようやく望遠鏡を載せ替えてみました。
軽いと言っても接眼部を含めて25kgあるGS300RCを肩の高さの赤道儀まで持ち上げです。正直おっかなびっくりでした(笑)
 

4)M64m64
M64黒眼銀河(フォーサーズサイズにCrop)
2022年5月31日20時31分〜自宅観測所
GS300RC+TSRCFlat3(2432mm F8)
ML16000 -25℃ 
Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB Filters
L10分×16枚、R5分×5枚、G5分×4枚、B5分×5枚(230分)
PixInsightPsCCにて処理。

30cmF8でM64中心部の描写に期待して撮影してみました。4時間弱の露光ですが、それなりに写ってくれたのではと思っています。


5)M272c8f2b7a-s
M27(LRGBSAOO) 
2022年6月1日、3日,4日,8日、30日、7月1日、2日 自宅観測所
望遠鏡:笠井トレーディングGS300RC(2432mm F8)
フラットナー:TS Optics TSRCFlat3(2432mm F8)
カメラ:FLI ML16000+ CFW1-5(ほしぞら工房社改造)
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB、Astrodon 5nm SⅡ、Hα、OⅢ Filters
赤道儀:Vixen AXD赤道儀
ガイド:SX-Superstar+PHD2にてオフアキシスガイド
露光;
LRGB : L10分×19枚、R5分×7枚、G5分×7枚、B5分×9枚(RGBは2bin)305分(5時間5分)
SHO:SⅡ15分×11枚、Hα15分×23枚、OⅢ15分×28枚 930分(15時間30分)
総露光時間:20時間35 



 自分としては初の20時間超えの作例となったM27です。バタフライの羽根の部分を描写したくてナローフィルターを中心に露光しましたが、F8という暗さがちょっとネックでした。 

6)NGC7380 魔法使い星雲 SAO
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NGC7380 魔法使い星雲
撮影日:①2022年7月23日(ブロードバンド)、②2022年7月25日、29日、30日、31日(SAO)
撮影場所:自宅観測所
望遠鏡:GS-300RC
フラットナー:TSRCFlat3
赤道儀:AXD赤道儀
ガイド:SX-Superstar+PHD2にてオフアキシスガイド

①ブロードバンド
カメラ:Seo-Cooled6D(SEO-SP4) -4℃
フィルター:HEUIB-2
露光:① 5分×32枚 ISO1600 合計:2時間40分

②SAO
カメラ:ML16000 -25℃
フィルターAstrodon 5nm SⅡ, Ha, OⅢ Filters
露光:S10×42枚、Hα10×36枚、O10×44枚  合計:20時間20


2022年2月に2年間探し求めていたSⅡフィルターをゲットしてようやく初めてのSAO作例になります。
どう処理したら良いのか分からず黄色が強すぎの感じですが、ようやくSⅡフィルターが使えたのは良かったです。 


7)網状星雲左
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網状星雲左上
撮影日:2022年8月18日21時18分〜 自宅観測所
望遠鏡:笠井トレーディングGS300RC(2440mm F8)
フラットナー:Teleskop-Service TSRCFlat3(2440mm F8)
カメラ:FLI ML29050 -20℃
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB Filters
赤道儀:ビクセンAXD赤道儀
ガイド:SX-Superstar+PHD2にてオフアキシスガイド
露光:L10分×6枚(1bin)、R5分×4枚、G5分×5枚、B5分×5枚(RGBは2bin)TOTAL:130分 
処理:PixInsightにてWBPP、RGB合成後、ABE、DBE、AS、HT等
PsCCにてLRGB合成。色調補正、コントラスト調整、ノイズ処理など。

 

機材編にも紹介していますが、友人からFLIのML29050という冷却白黒CCDカメラを譲って頂き、これが初作例です。
ML16000との違いはやはり分解能が良い(1600万画素に対して2900万画素)事 なのですが、ダイナミックレンジはML16000の方が良さそうです。一長一短ですが、ツイン鏡筒でLを29050、RGBを16000で使っていく予定です。

8)M33a705e724-s

M33
撮影日時:2022年8月28日23時08分〜
撮影場所:岐阜県土岐市駄知町自宅観測所
望遠鏡:笠井トレーディングGS300RC(305mm 2440mm F8)
補正レンズ:Teleskop-Service TSRCFlat3(2440mm F8)
カメラ:ZWO ASI2600MCPro -10℃ Gain100、Offset50
赤道儀:ビクセンAXD赤道儀
ガイド:SX-Superstar+PHD2にてオフアキシスガイド(N.I.N.A制御)
露光600×11枚(110分)


これも機材編にも記載しましたが、友人からASI2600MCProを譲ってもらって初の作例です。
初めての冷却CMOSカメラでテスト撮影ですが、デジカメと比べて16ビットのアドバンテージを感じることが出来ました。

9)シャボン玉星雲(NGC7635)SHOc640f9b7-sシャボン玉星雲(NGC7635)SHO
撮影日時:2022年9月23日19時40分〜 
撮影場所:岐阜県土岐市駄知町 自宅観測所
望遠鏡:GS300RC(2440mmF8)
フラットナー:Teleskop-Service TSRCFlat3(3インチ 1.0倍フラットナー)
カメラ:ZWO ASI2600MCPro -10℃ Gain100、Offset25
フィルター:Astrodon 5nm Ha,O3, S2 Filters
赤道儀:Vixen AXD
ガイド:ほしぞら工房社製オフアキシスリング、SX-SuperStar+PHD2+N.I.N.Aによるディザリングオフアキシスガイド
露光:Hα:10分×7枚、O3:10分×10枚、S2:10分×8枚、RGB:5分×7枚
合計露光時間:285分(4時間45分)


カラー冷却CMOSカメラにフィルターホイールを搭載して初めてSAO撮影した作例です。
感度も高く、カラーカメラでも十分ナローバンド撮影が出来る可能性を見せてくれました。

10)ドクロ星雲IC410 やり直し2
ドクロ星雲 IC410(L-Ultimateのみ)
撮影日時:2022年10月1日23時41分〜
撮影場所:岐阜県土岐市駄知町 自宅観測所
望遠鏡:笠井トレーディングGS300RC(305mm 2440mm F8) 
フラットナー:TS社 TSRCFlat3(3インチフラットナー1.0倍)
カメラ:Seo-Cooled6D(SEO-SP4C) -7℃
ガイド:SX-Superstar+PHD2にてオフアキシスディザリングガイド
露光:900×11枚 ISO1600 (2時間45分)


2022年9月発売の3nmという狭帯域のデュアルナローバンドフィルター『L-Ultimateフィルター』 を購入して初の作例です。
F8でもなんとか写すことができました。

11) NGC7331とステファンの五つ子30ce21d1

 NGC7331とステファンの五つ子
撮影日時:2022年10月15日19時52分〜、他18日、19日
撮影場所:岐阜県土岐市駄知町 自宅観測所
望遠鏡:GS-300RC(2440mm F8)
コレクター:Teleskop-Service TSRCFlat3(3インチ1.0倍フラットナー)
カメラ:FLI ML29050 -30℃
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB Filters
赤道儀:Vixen AXD
ガイド:SX-Superstar+PHD2+N.I.N.Aにてオフアキシス、ディザリングガイド
露光:L:600秒×32、R:300秒×13、G:300秒×12、B:300秒×20 (RGBは2×2bin)
総露光時間:545分(9時間5分) 


初めてドリズル処理してみた作例です。F8で5.4ミクロンCCDカメラなので効果は期待できないのですが、2binは効果あるかなと淡い期待を秘めてやってみました。やはり2倍ドリズルだと長辺が12000ピクセルを超えファイルサイズも一枚あたり640MBとなり処理一つ一つが凄く遅くストレスが掛かりました。
PC新調しないと厳しいなあ(使用PCは第3世代Corei7 2.7GHz4コア+16GBメモリ)。

12)皆既月食306b2b12-s
2022年10月8日
土岐市駄知町南公民館前駐車場
R200SS+エクステンダーPH(1220mmF5.3)
EOS6D(SEO-SP5)
SXP赤道儀にて月追尾 

スクリーンショット 2022-12-30 16.03.00
皆既月食中の天王星食
土岐市駄知町自宅観測所
GS300RC+TSRCFlat3+α6300(4K動画撮影をクリップ)
AXD赤道儀(月追尾) 

快晴に恵まれた皆既月食は何年ぶりだろう。(昨年は晴れたのですが部分食)全行程をバッチリ見ることが出来ました。やはり皆既食は肉眼(双眼鏡)に限りますね。輝きは写真では表現できないです。

13)アンドロメダ銀河とオリオン大星雲
M31静岡遠征BXTあり のコピー
アンドロメダ銀河
撮影地:静岡県浜松市 天竜の森北駐車場
望遠鏡:Astro Systeme Austria ASA10N (950mmF3.8)
コレクター:ASA3インチWynneCorrector (900mm F3.6)
カメラ:FLI ML29050 -30℃
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB Filters
赤道儀:Vixen AXD
ガイド:Sx-SuperStar+PHD2N.I.N.A.によるオフアキシス+デザリングガイド
露光:L600×11枚、R300×4枚、G300×4枚、B300×8枚(RGB2bin
総露光時間:190分(3時間10分)

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オリオン大星雲(M42)
撮影日時:①2022年11月27日01時32分〜 ②2022年11月30日22時35分〜(Blueチャンネルのみ)
撮影地:①静岡県浜松市 天竜の森北駐車場、②自宅観測所
望遠鏡:Astro Systeme Austria ASA10N (950mmF3.8)
コレクター:ASA3インチWynneCorrector (900mm F3.6)
カメラ:FLI ML29050 -30℃
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB Filters
赤道儀:Vixen AXD
ガイド:Sx-SuperStar+PHD2+N.I.N.A.によるオフアキシス+デザリングガイド
露光:L5秒×16枚、RGB各2秒×16枚、L300秒×16枚、R300秒×16枚、G300秒×4枚、①B300秒×2枚,②B300秒×11枚(RGBは2bin)
総露光時間:247.9分(4時間8分)


今年初めて遠征した作例です。
久しぶりに遠征して感じたこと。 
『やっぱり満天の星の下での撮影はテンション上がるなあ』でした。
来年はもう少し遠征楽しもうかな。

14)火星、木星
2022年12月3日の木星と火星 のコピー
12月3日
自宅観測所
C9.24XLT(23.5cm F10)
Teleview2.5×テレコンバーター+ZWO ADC+ASI462MC,ASI290MM

火星が中接近した12月1日前後 晴れた日を狙って撮影してみました。今年初めての惑星です。
気流が安定せず、今一どころの写りではありませんが、記念写真と言うことで(^_^;)

15)ZTF彗星
ZTF彗星2022年12月23日
ZTF彗星C/2022 E3
撮影日時:2022年12月23日 05時22分〜 
撮影地:岐阜県土岐市 自宅観測所
望遠鏡:①タカハシε-160ED(530mmF3.3)、②タカハシε-130D(430mmF3.3)
カメラ:①Seo-Cooled6D(SEO-SP4C)+HEUIBⅡフィルタ、②EOS6D(SEO-SP5) フィルターなし
赤道儀:ビクセンAXD赤道儀
ガイド:恒星時追尾(ガイドなし)
露光:①60×20枚、②60×11枚 TOTAL31分露光


来年1月末〜2月初旬に4等台に明るくなると予報されているZTF彗星の12/23の姿です。
すでにイオンの尾が長く伸びていて来年が楽しみです。


今年は、昨年と比べておとなしい年となりました。撮影自体も昨年の半分以下。晴れたら撮影しているのは変わらないので昨年以上に天気が悪かったのでしょう。

左腕も完治したことですし、来年はもう少し遠征したいですね。
拙いブログにお越し下さり、またコメント頂きありがとうございました。
来年も星の活動今まで以上に頑張っていきたいと思っています。
来年もよろしくお願い致します。 
2022年12月30日19時40分
のんた