2015年を振り返る第2弾です。
今回は撮影編です。

今年は冷却CCDに冷却6D、そしてε-130Dと新たな機材が増えたので、その整備に追われた1年だったような気がします。いつもテスト撮影ばかり。(楽しいですけどね)

2015年の最初はなんと言ってもラブジョイ彗星でした。
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ラブジョイ彗星1月20日
EOS5DMarkⅡ(SEO-SP4)+EF200㎜F2.8L→3.2
GPD赤道儀にて恒星時追尾 3分×4枚×2枚モザイク合成
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同時撮影のラブジョイ彗星
R200SS+5DMarkⅡ(SEO-SP3)
※カタリナ彗星もこの位大きくなってくれるかと期待していましたが...

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M106とその周辺
2015年2月19日~20日(19日は2時21分より6枚、20日は22時50分から12枚) 自宅観測所にて。
旧VC200L直焦点+5DMarkⅡ(SEO-SP3) ISO1600 15分×18枚(総露出時間:4.5時間)
AXD赤道儀 オフアキシス+QHY5Ⅱ-M、PHD2、BackYardEOS3.12にてガイド
VISACで自宅から冬場の透明度が良ければ結構写るもんだなーと感心した1枚です。もちろんM106の周辺部は光害により埋もれてしまっていますが、自宅でこれだけ写れば結構楽しめますね。

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2015年4月26日02時30分 長野県平谷村高嶺山
EOS5DMarkⅡ(SEO-SP4)+SAMYANG14㎜F2.8→4.5+Leeフィルター#3
GPD赤道儀にて追尾フレーム8枚(Leeフィルターあり4枚、なし4枚)コンポジット+固定フレーム2枚コンポジット
はじめて本格的に撮った新星景写真です。この日は黄砂が酷くて低いところが黄色くなっています。(中天の写真展にも展示して地元(東三河地区)の新聞に載りました(^_^)v)

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M81、M82
2015年5月16日(土)21時30分~ 高鷲スノーパーク下の駐車場
R200SS+MPCC+ML8300
SXP赤道儀+240mmガイド鏡+2.4倍Cマウントテレコン+スターブックテンのビデオガイドにて自動追尾。L10分×10枚、R5分×4枚、G5分×4枚、B8分×5枚(総露出時間180分)
冷却CCDで初めての撮影です。
ピントはズレているは、ディープサイクル電池が途中でなくなるは、処理方法が分からないはでヘレンケラー状態でした。勉強しないとと思った写真です。

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SEO-COOLED6Dが7月20日に届きました。
早速ノイズの出方を比較しました夏は最高のカメラですね。ノイズの出方が全然違います。

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まゆ星雲
岐阜県土岐市自宅観測所
2015年7月27日(月)0時20分~2時30分
VC200L直焦点+SEO-COOLED 6D(SEO-SP4)
AXD赤道儀、QHY5Ⅱ-Mにてオフアキシスガイド
ISO1600 15分×6枚(総露出時間90分) 外気温26℃、冷却温度-3℃(カメラ上部の液晶表示)
※VC200Lで15分露出で撮ったまゆ星雲です。非冷却で外気温26度での撮影ではノイズだらけで見れたものではありませんでした。これは有り難いです。

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北アメリカ星雲コレクターPHファーストライト
8月8日(原村星まつり会場にて)
R200SS+コレクターPH+COOLED6D(SEO-SP4)
コレクターPHが発売になった8月7日にゲットしてその足で原村星まつり会場で撮影した写真です。
コマコレクター1→コマコレクター3→MPCCmark3と乗り換えてきましたが、このコレクターPHはいままでのコマコレクターとは次元が違います。違う望遠鏡を使っているようでした。20年R200SSを使い続けていますが、売らなくて良かったと思った瞬間です。

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アンドロメダ銀河
8月15日 平谷高嶺山駐車場にて
2015年8月16日1時16分~8分露出×18枚
R200SS+コレクターPH+SEO-COOLED6D(-10℃)
SXP赤道儀、6㎝F4ガイド鏡+2.4倍テレコン+QHY5Ⅱ-Ⅿ...
MAXIM DL PRO6にてガイド、撮像
※この組み合わせで初めて本格的に撮影しました。またデジカメで初めてMaximDLで撮像しました。
HⅡ領域がよく写る印象です。

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ハート星雲と胎児星雲(ε-130Dファーストライト)
ε-130D+SEO-COOLED6D(SEO-SP4) -15℃
SXP赤道儀、6㎝F4ガイド鏡、PHD2+BackYardEOSにてディザリングガイド 5分×10枚 ISO1600
※あららぎ高原にてε-130Dを購入して初めて本格的に撮影した写真です。ちょっとピントが甘いですが、さすがの写りに満足しています。後は露出時間を伸ばしたいです。

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Ⅿ33
2015年10月13日22時15分~ 自宅観測所より
VC200L直焦点+SEO-COOLED 6D(SEO-SP4) -10℃
AXD赤道儀 QHY5Ⅱ-Mにてオフアキシスガイド15分×20枚、ISO1600
※冷却6Dならではのノイズの少なさで暗いVISAC直焦点でも結構行けます。

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馬頭星雲
2015年11月3日及び4日
R200SS+コレクターPH+ML8300(astronomik 12nm Hαフィルター)
AXD赤道儀、6cmF4ガイド鏡+Cマウント2.4倍テレコン+SX LodeStarによるオートガイド
15分×18枚(4.5時間) 自宅観測所にて
※ガイドカメラをLodestarに変更して初めての撮影です。月がある夜だったのですが折角の貴重な晴れ。Hαだけで馬頭星雲を撮影しました。白黒ですが結構な写りにナローにハマってしまいそうです。

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M1
2015年11月15日23時30分~自宅観測所
VIXEN VC200L(1800mmF9)+ML8300(-35℃)
AXD赤道儀 Starlight Express Lodestarにてオフアキシスガイド
撮像、ガイドともMaximDL Pro6(ディザリングガイド)
IDAS BGRL-RS2ゴーストレスフィルター
L15分×8枚、R5分×5枚(2bin)、G5分×5枚(2bin)、B8分×7枚(2bin)、Hα20分×2枚(1bin→2binとしてRに加算)

※初めてLRGB画像にHαを加えてみました。フィラメントが明瞭となり、いい感じです。

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カタリナ彗星
2015年12月18日(金)4時30分 自宅観測所
ε-130D+SEO-COOLED 6D(SEO-SP4) -22℃(BackyardEOS表示)
AXD赤道儀、6cmF4ガイド鏡+SXLodestarにて彗星核ガイド
5分×10枚(ISO1600)

今年は彗星に始まり彗星に終わる年になりそうですね。
どちらも大彗星ではありませんが、それなりに楽しませてくれました。

来年はもう少し腰を据えて撮影したいと思います。折角観測所があるので1対象10時間越えが目標です。