10月も半ばというのになかなか晴れない日々が続いていますね。
今年は...というか近年の悪天候続きには本当にストレスが溜まります。
こうなると休日前とか月があるとか言ってられなくなります。晴れたら撮影、そんな天体ライフとなりそうですが、さすがに平日の遠征は仕事に差し支えると困るので、自宅での撮影でお茶を濁しています。
 そんな中、先週の水曜日の夜10月5日は1ヶ月ぶりの快晴でした。
週半ばとは言え新月期の快晴。やるしかありません。
今回はしばたさんに作って頂いたオフアキにて初めての撮影です。またHEUIB-2フィルターも初めて使いました。

21時から撮影開始して薄明開始までの約7時間撮影出来ました。

1)M31 21時~22時50分 ,ISO800、120秒×20枚+ISO1600、180秒×16枚
2)M45 23時33分~2時20分 ISO1600、180秒×47枚
3)M35とくらげ星雲 2時41分~4時40分 ISO1600、180秒×34枚

自宅の環境では名古屋の光害の影響が酷くなる天頂より西では撮影できませんので各々の対象は天頂までで撮影ストップです。

1)アンドロメダはこちら
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M31 (横構図)自宅観測所より 2016年10月5日 21時~22時50分
ε-130D、AXD赤道儀 OFFAXISガイド
SEO-COOLED6D(SEO-SP4)+IDAS HEUIB-2フィルター
120秒,ISO800×20枚+180秒,ISO1600×16枚
うーん、イマイチ。やっぱりうちの環境では23時より早い時間は空の暗さが全然違います。バックヤードEOS上に表示される撮影済みのサムネイル画像をみるとだんだんと暗くなっていくのが分かります。
やはり自宅では23時以降が勝負ですね。

次はM45です。
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のぼるM45 (横構図) 自宅観測所より 2016年10月5日 23時33分~25時20分
ε-130D、AXD赤道儀 OFFAXISガイド
SEO-COOLED6D(SEO-SP4)+IDAS HEUIB-2フィルター
180秒,ISO1600×47枚
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撮影風景 α6300 20秒。カメラを下に置いて撮影。星がブレた(^_^;)

....アンドロメダよりはましですね。 HEUIB-2フィルターいいかも。
またオフアキにして何となくガイドが一段と安定したような気がします。
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M35とくらげ星雲は未処理です。
出来たらアップします。夜明け前の一番暗いときに撮ったので期待していますがどうでしょう...

また、M35とくらげ星雲はカメラを90度回転させて撮りました。
実はこのε-130D、接眼部の回転機構でカメラを回転すると偏心によって光軸がズレます。
いままでガイド鏡で撮影しているときは、カメラマウント側で回転させてこれを回避していましたが、
今回からオフアキに変更(バックフォーカスの関係でカメラ回転装置が付けられませんでした)した関係でカメラを回転するときは接眼部の回転機構を使うしかありません。
今回のくらげはその影響を見るためでもあります。

追伸
HEUIB-2フィルターを付けて撮ると、輝星の周りに赤いハローが出ることが判明。
ダメですねー。明るい星がフレミングされた写真の場合かなり苦労しそうです。
上のすばるに赤い部分がありますが、それが赤ハロです。
修正版はこちら
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選択マスクで赤い部分を調整。

くらげ星雲処理しました。
こちらも赤ハロしっかりありましたので目立たないような処理をしてありますが、まだ目立ちます。
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1ed7f8b3.jpg

くらげ星雲 (縦構図) 自宅観測所より 2016年10月6日 2時41分~04時40分
ε-130D、AXD赤道儀 OFFAXISガイド
SEO-COOLED6D(SEO-SP4)+IDAS HEUIB-2フィルター
180秒,ISO1600×34枚

輝星の周りにドーナッツ状のハローが出ています。
強調かけるとかなり目立ちます。
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あと、縦構図での写真では、やはり横構図写真と比べると周辺星像が伸びてしまっていますし、星に切れがありません。

対策を練る必要がありますね。