016年もあと2日。
星の趣味での2016年を総括します。
まずは機材編です。
一昨年は天体観測所、赤道儀、昨年は冷却CCDカメラや冷却6D、ε-130Dなど購入しお金がスッカラカンとなりましたので、今年はおとなしくしていましたから大した機材は購入していませんが、今年購入した細々した物を紹介します。

1.EIZO CG211モニター+ X-Rite i1DisplayPro 2016年3月
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いままでMacBook Proの液晶モニターで画像処理していました。モニターキャリブレーションもしていなかったのでwebにアップしたり、プリントで色や濃度が異なってしまい、ちゃんとしたモニター買わなきゃとずーっと思ってきましたが、カメラや望遠鏡にお金を使ったこともあり中々モニターまでお金が回りませんでした。
 しかし、写真をSNSでアップしたとき色が変ですよと指摘されてもどう変なのか自分のモニターでは分かりませんでした。何気なくヤフオクでCGモニターを検索していると、よっちゃんお勧めのCG211が12000円で売っているではありませんか。これなら金欠の僕でも手が届くとばかり飛びつきました。
 届いてから、モニターキャリブレーションのセンサーがこのモニターには付いていないことに気がつきます。え?これCGシリーズなのに付いていないの?.....ということで、キャリブレーションセンサーも購入することになりました。色々検討した結果多少高くても良い物をと、3万円弱と自分にとっては高額でしたが、思い切ってi1DisplayProにしました。
 購入後階調性の広さと色の微妙な違いの表示など今までとは大違い。早く買えば良かったと後悔。

2.1500W電源車 2016年3月
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今年一番の高額購入品?です。
16年乗ってきた車を今年3月に買い換えました。
折角買い換えるなら1500W電源の付いた車をと以前から考えていましたので、最初からこれの付いた車を最優先条件として検討しました。
 今年天候不順だったので結局この機能を初めて使ったのが11月2日でしたが、ディープサイクルバッテリーや発電機を持って行かなくて良いのは快適ですね。自分にとっては一番満足する買い物でした。

3.PoleMaster 2016年4月
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言わずと知れた極軸を正確に合わせられる装置PoleMasterです。
LEEさんにお願いしてGPDのポタ赤仕様の極軸穴に取り付けられるアダプターを3Dプリンタで作ってもらいました。AXDではこれで合わせなくてもそれ程問題になりませんでしたが、ポタ赤仕様のGPDは1軸ガイドなので正確な極軸あわせが必要です。これは重宝します。(ちなみにこのGPDはピリオディックモーションが少なくなるようにギア選別・調整してもらっています)

4.光軸チェック用デジカメ 2016年5月
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ブログ友達の雲上さんから情報を得て購入したデジカメです。このデジカメの鏡筒部分がビクセンの2インチアダプターにすっぽりハマるため、光軸のチェックにピッタリです。
見やすいし、拡大できるしいい感じです。

5.ソニーα6300 2016年5月
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4K動画の撮れるミラーレス一眼です。高感度特性が優れているので、星の動画(流れ星)を撮りたいと思っています。(1月3日の流星群)
このカメラとVC200Lで月の動画を撮りました。


6.HEUIB-Ⅱフィルター 52mm、Seo-Cooled6D(SEO-SP4)用 2016年8月
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原村星まつり会場で格安で売られていたHEUIB-Ⅱフィルター52mmを買いました。
HⅡ領域のブーストを目的として購入したのですが、良い点もあれば悪い点もあり今後の検討となっています。
良い点・・・カラーバランスがピッタリ合う
悪い点・・・輝星の周りに赤ハロが盛大に出る(左下)
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瀬尾さんにSeo-Cooled6D(SEO-SP4C)、以下SP4Cをお借りしてテストしましたが、クリアフィルター+HEUIB-Ⅱフィルターでは微かに出る程度。SP4Cの方がいいですね。
でも、SP4C+UIBAR-Ⅲのハロと僕のSP4のハロの比較ができていません。年明けに行い、その結果次第ではSP4Cへ変更するかも知れません。
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SEO-COOLED6D(SEO-SP4C)+UIBAR-Ⅲフィルター

7.オフアキシステム(ε-130DとR200SS) 2016年9月
ε-130D用のオフアキシステム
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R200SS用のオフアキシステム
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ほしぞら工房のしばたさんに作ってもらいました。
オフアキのプリズムターレットは星見屋さんで部品購入しています。
どちらもSEO-COOLED6D用のオフアキシステムです。冷却用はバックフォーカスが足らず出来ませんでした。
R200SSはカメラアダプター60DXに合うように作ってもらえましたのでカメラ回転装置付ですが、ε-130Dは機構上回転装置が付けられませんでした。カメラの回転は、ε-130Dの接眼部にある回転装置を使う必要があります。しかし、僕のε-130Dはもともと接眼部に偏心があり、回転させると光軸が結構大きくズレてしまいます。
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そこで、柴田さんに相談し以下の物を購入しました。

8.光軸調整治具 2016年11月
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回転ムラをキャンセル出来るようになっています。
これで調整と意気込みましたが....
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主鏡を取り外し斜鏡の中心を合わせてから、接眼部の位置0度で光軸合わせました。こんなもんかな。
でも、接眼部を回転させるとやはりズレます。
思い切って接眼部のネジを緩めて接眼部の位置を調整しましたがダメでした。
接眼部を回転させる構図の時はその都度光軸調整するしかなさそうです。
一度タカハシに見てもらうことになるかも知れません。

9. スティックPC 2016年11月
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メモリーが4GBの物を選びました。
キーボード、マウス付きで22000円。Windows10 64ビット機が買えるんですね。
これの目的は、望遠鏡から垂れる配線を少しでも少なくしたかったからです。
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年々配線が増えてます。星を導入させるとき配線を引っかけないか怖くて仕方ありません。
このPCがあれば何とかなりそうです。
最近HDMI接続できる10インチモニターも買いました。スティックPCのモニターとして購入しましたが、他の用途として、ガイドカメラのピント合わせが楽になりそうです。(観測所内でもノートPCと接続して、対角線上の壁に付けました。重宝します)

今年購入しかけてやめた物
1)笠井30cmRC・・・・・・・レデューサーや接眼部に不安あり。
2)アポゾナー135mmF2・・・高くて欲しいけど買えない。10万以下に下がるまで待ち
3)ステラショット・・・・・・BackyardEOS+PHD2+ステラナビゲータ10でいいかなと。


来年以降欲しいまたは気になっている物

1)ナローバンドフィルター・・2年越し。アストロドンがいいけど高いからどうしようか。
2)30cmF4ニュートン・・・・理想はASA12だけど価格が現実的じゃない。Sky watcher Quattro?
3)ステライメージ8・・・・・2017年2月発売。12000円。買う。
4)フルサイズ冷却CCDカメラ若しくはAPS-Hでも。来年も買えるかどうか...
5)画像処理用PC・・・・・・・Macにしたいが高い。最低メモリーは32GB欲しい。
6)FlatAidePro・・・・・・・これは完成が楽しみ。

来年も元気で星が見られますように....