でも、梅雨明け10日と言われるだけあって、毎夜の快晴。撮影しないわけにいきません。
先日撮影したM27はLRGBでしたが、次晴れたらナローを追加しようと考えていました。
この晴れ間に4-5日間ほど撮影してみました。

M27(LRGBSAOO)
2022年6月1日、3日,4日,8日、30日、7月1日、2日 自宅観測所
望遠鏡:笠井トレーディングGS300RC(2432mm F8)
フラットナー:TS Optics TSRCFlat3(2432mm F8)
カメラ:FLI ML16000+ CFW1-5(ほしぞら工房社改造)
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB、Astrodon 5nm SⅡ、Hα、OⅢ Filters
赤道儀:Vixen AXD赤道儀
ガイド:SX-Superstar+PHD2にてオフアキシスガイド
露光;
LRGB : L10分×19枚、R5分×7枚、G5分×7枚、B5分×9枚(RGBは2bin)305分(5時間5分)
SHO:SⅡ15分×11枚、Hα15分×23枚、OⅢ15分×28枚 930分(15時間30分)
総露光時間:20時間35分
処理:
ブロードバンドの処理:
PixInsight1.8.9(WBPP、RGB合成、ABE、PCC、AS、HT等)、PsCC2022にてLRGB合成、色調補 正、コントラスト調整、被り補正。NoiseXTerminatorにてノイズ除去。PixInsightのStarNet2にてLRGB画像を星と星雲に分けて保存しておく。
ナローの処理:
ナローバンドフィルターのSⅡとOⅢを間違えて登録して撮影してしまったため、WBPPではlightフレームを登録できず。仕方なく、マニュアルでCalibration、CC、StarAlignment、Integrationをそれぞれ行い、HTなどで強調後、S2とHαを比較明合成。
LRGB画像と(SⅡ+Hα)とOⅢをNBRGBCombination後Psにて調整。PsにてLRGBの星と合成、コントラスト、色調調整し完成。
問題点
1)フィルター名を間違えてフィルターホイールに登録して撮影してしまった後で、名前を変えてもWBPPでは元の間違えた名前で登録されてしまいました。名前を付け直してもダメだったのですが、良い方法ないでしょうか?
2)NBRGBCombinationすると中心部が飛んでしまいます。特にHαが飽和してしまうので、飛んでしまった部分をRGB画像をブレンドして飛びを抑えています。やり方がダメなのかな.....。
おまけ
M27を撮影する前にM57も撮影していました。
M57
2022年6月30日、7月1日 自宅観測所
望遠鏡:笠井トレーディングGS300RC(2432mm F8)
フラットナー:TS Optics TSRCFlat3(2432mm F8)
カメラ:FLI ML16000+ CFW1-5(ほしぞら工房社改造)
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB、Astrodon 5nm SⅡ、Hα、OⅢ Filters
赤道儀:Vixen AXD赤道儀
ガイド:SX-Superstar+PHD2にてオフアキシスガイド
露光;SHO:SⅡ10分×6枚、Hα10分×7枚、OⅢ10分×7枚
総露光時間:200分(3時間20分)
RGBを追加撮影して星を入れ替える予定です。
7/4追記
ナローバンドフィルター(アストロドン5nm)のフラット画像です。
OⅢのみ副鏡の形に一致した丸い大きな淡い白いリングが現れます。(フラット補正で消えます)
輝星の周りのハロなどは気になりませんでした。
GS300RC+TSRCFlat3+オフアキリング+改造CFW1-5+ML16000
アストロドン5nm 50mmφ SⅡフィルタ 4sec_-25℃
A2サイズのLEDトレース板使用。40枚+40枚(180度回転)合計80枚
GS300RC+TSRCFlat3+オフアキリング+改造CFW1-5+ML16000_
アストロドン5nm 50mmφ Hαフィルタ 4sec_-25℃
A2サイズのLEDトレース板使用。40枚+40枚(180度回転)合計80枚
GS300RC+TSRCFlat3+オフアキリング+改造CFW1-5+ML16000_
アストロドン5nm 50mmφ OⅢフィルタ 4sec_-25℃
A2サイズのLEDトレース板使用。40枚+40枚(180度回転)合計80枚
コメント
コメント一覧 (9)
総時間20時間超と自宅ならではですが、晴れていれば常にM27を撮っていたという感じでしょうか。
TSRCFlat3を使っているようですが、ナローバンドフィルターを使った際に丸いゴーストが出ませんか?
私はTSFlat2,5を使っていましたが、ナローバンドフィルターを使うとクッキリとしたゴーストが出て日の丸になって、FLAT補正に問題が出るので諦めました。
どうも取付ネジ径は全く同じようですが、TSFlat2,5の後継として出てきたようなので、レンズ設計が違っているかもしれません。
ゴーストが出ないならTSRCFlat3の導入を考えたいです。(でも円安が治まるまでは無理そう)
のんた
が
しました
コメントありがとうございます。
はい。羽を出したくて以前からタイミングを狙っていました。撮影中他の対象を撮りたくなる気持ちを押さえて毎夜撮影してました。中途半端はダメと自分を戒めながら…(笑)
TSRCFlat3のゴーストの件ですが、OⅢのみ写野の1/4位大きな副鏡の形のゴーストが微かに出ます。ライトフレームでは気付きませんでしたが、フラットではわかりますね。ただフラット補正で完全に消えたので気にならないですよ。 参考までにフラット画像を上げておきます。
のんた
が
しました
見た感じは限りなくうブロードバンドですが、NBRGBCなんですね。
爽やかな仕上がりは良いですね。事務んならナローで20時間も撮ったらナローメインのギンギン仕上げに走りそうです(^^;)
OIIIのゴースト、気になりますがFlatで消えるのであれば問題なしでしょう。
Voyager_CameraさんのコメントでTSFlat2,5のバロー撮影時のゴーストについて言及されていますが、自分もこのフラットナーを使っているので気になります。
一度試してみようかと思いつつも赤道儀が修理中(正確には修理まち)なのでいつになるやら。
のんた
が
しました
コメントありがとうございます。
この星雲はSAOよりもAOOの方が良いかなと思いましたが、折角撮影したS2の画像を捨てずにRチャンネルとしてHαと比較明で重ねました。
なので気持ちだけ入っているって感じです。
2.5インチのフラットナーと設計違うんでしょうか? 大きさが違うだけのような気がしますけどね....。
のんた
が
しました
MrJDISと申します。
とても素晴らしい『あれい星雲(M27)』ですね!
大口径、長焦点で撮影した醍醐味を感じます。
私も最近ようやく重い腰を上げてモノクロ撮影を始めました。
のんたさんの作品を参考にさせていただき、ナロー撮影が上達できればと思います。
次回の作品も楽しみにしております。
のんた
が
しました
ばじめまして。コメント頂きありがとうございます。
ぼくも、ナローは昨年から始めたばかりで試行錯誤が続いています。
お互い高め合えるようがんばりましょう。
今後とも宜しくお願いします。
のんた
が
しました
問題1)のファイル名を替えてもダメとのことですが、WBPPが見ているのはFITSヘッダー内のフィルターだと思います。
ファイル名と共に、ヘッダー内の"FILTER="の中身をSIIとOIIIを入れ替えればよいと思います。
ヘッダーの編集はのんたさんも使っているMaxImDLで出来ますよ。
ご存じでしたら余計なお世話でした。(笑
のんた
が
しました
返信ありがとうございます。
ヘッダー編集をどうやるのかが分からず困っていましたが、MaxImDLで出来るんですね。
お教え頂きありがとうございました!
のんた
が
しました
PIで処理するのでPI上でヘッダーの書き換え出来るのではと思い、色々探してみたら....出来ました。(そりゃ出来るよね)
PixInsightで画像を開き、上のバーにあるファイルーFits Headerを開くと、フィルター名が真ん中あたりにあります。
これをダブルクリックして、名前を書き換え実行。保存すればOKでした。
のんた
が
しました