M101に現れた超新星を撮影したくても晴れずに撮影出来ません。来週には台風2号も接近するようなので当分ぐずついた日々が続きそうです。
 先日M101を撮影した日の前後で夜半過ぎから昨年からの念願だったはくちょう座の中央付近のWR134をL-Ultimateフィルターで狙ってみました。

wr134 ps のコピー
WR134(L-Ultimate 星はRGB)
撮影日時:2023年5月17日0時18分〜他
撮影場所:岐阜県土岐市自宅観測所
望遠鏡:ASA10N (950mm F3.8)
コレクター:ビクセンEXtenderPH(1330mm F5.3)
カメラ:ASI2600MCPro -10℃ Gain100、Offset50
フィルター:OPTRONG L-Ultimateフィルター 48mmφ
赤道儀:AXD赤道儀
ガイド:SX-Superstar+PHD2+N.I.N.A.にてオフアキシスガイド
露光:フィルターなし:5分×8枚、5秒×16枚 (41分20秒)
   L-Ultimate:10分×31枚(310分)
総露光時間:351分20秒(5時間51分20秒)

ちなみにRGB画像はこちら
WR134-5SEC 300s_NO FILTER-_sr_HTASpsccbxt4000
 RGB画像で分かるようにこのWR134はとても淡いので、本来は10時間超えの露光すべき対象です。しかしこの先も天気が良くなさそうなのでひとまず処理して様子を見ました。

 処理してみると予想以上でした。L-Ultimateフィルターは3nmと狭帯域なので、F4以下だと波長がズレて本来の性能を発揮できないようです。今回F5.3位の明るさだからなのか良く写ってくれました。
20時間以上を目指して晴れたら追加撮影してみようと思います。

追記
冷却白黒CCDカメラ(ML16000)+アストロドン5nmO3フィルターでその後追加撮影していたのですが、傾いて撮影されていたので上の写真はO3フィルター分を追加せずL-Ultimateフィルターのみの画像(星はフィルターなし)で処理しました。
折角撮影したO3なので、L-UltimateフィルターのGチャンネルにアストロドンのO3チャンネルを加算して処理し直してみました。

wr134やり直しL-ULTIMATE_O3_解像度_Ps2 5000
WR134(L-Ultimateフィルター+Astrodon 5nm OⅢフィルターによるAOO。星はRGB)
撮影日時:2023年5月17日1時28分〜
撮影場所:岐阜県土岐市自宅観測所
望遠鏡:ASA10N (950mm F3.8)
コレクター:ビクセンEXtenderPH(1330mm F5.3)
カメラ:ASI2600MCPro -10℃ Gain100、Offset50、FLI ML16000 -30℃。 
フィルター:UV-IRCUT、OPTRONG L-Ultimateフィルター、Astrodon 5nm OⅢ Filter。
赤道儀:AXD赤道儀
ガイド:SX-Superstar+PHD2+N.I.N.A.にてオフアキシスガイド。
露光:
UV-IR cut:5秒×16枚、5分×8枚(41分20秒)
L-Ultimate:10分×30枚(300分)
O3:10分×12枚(120分)
総露光時間:461分20秒(7時間21分20秒)
こちらの方が分解能が向上したような印象です。