4月となり、12P彗星の最盛期を迎えています。
ただ残念なことに、高度がどんどん下がり日没後1時間の19時15分頃の高度は約15度。夕方の明るい空と相まって、相当暗い空の場所でないと今までの経験からたとえ3-4等TOA軽くなっていたとしても期待できないなあと思っていました。
 しかし、久しぶりに明るくなった彗星なので晴れたら撮影に行かない訳にいきません。(この日(4/9火曜日)は午前中まで雨が残り、昼から晴れるというこの時期にしては透明度の良い空が期待できました)
 とは言っても、平日火曜日。遠くに行くことも出来ないので、仕事が終わって速攻で帰宅し、自宅から20分くらい離れた岐阜県恵那郡山岡町のおばあちゃん市近くの小里川ダム建築後地に行くこととしました。


IMG_1271
装備は手軽に135mm+EOS6Dで赤道儀はノータッチガイドのGPSポタ席仕様。


IMG_1273
階段で上った高台にあるので低空まで見渡せますが、市街地から10km程度しか離れていないので、夕方の西方向は厳しい明るさです。

撮影してみると、135mmでF2→3.2まで絞ってISO1600だと10秒掛けられません。
2-3日前にバーストして3等台になっていると聞いていたので肉眼で見えることを期待していましたが、結局最後まで見ることは出来ませんでした(>_<)

雨上がりということもあって、この日は風が強く、薄着だったこともあって体感温度はマイナスのように寒かったです。
風の影響でこのチャチなシステムでは転倒してしまわないか心配で離れることも出来ず。
撮影もレリーズの調子が悪く、マニュアルで10秒に設定してシャッターボタンを手で押して撮影という禁断の撮影となってしまいました。
数打ちゃ当たるじゃないですが、10秒露光を40枚ほど撮影したところで、寒さで身体の限界を感じて19時40分頃撤収。『やっぱり夕方の彗星はだめだな』となりました。

折角撮影したので、写真をお見せします。(これがあの12P?って言うほど残念な結果です(>_<))
12P Aposonnar135mmF3.2 6秒×42枚 のコピー
12P彗星
2024年4月9日19時15分
岐阜県恵那郡山岡町 小里川ダム建設跡
Apo-Sonnar135mmF2→3.2
EOS6D(SEO-SP5) ISO1600
10秒×42枚
処理 PsCCにて処理。APS-Cサイズにクロップ

10月の0等まで明るくなる紫金山・アトラス彗星も夕方の空。大丈夫かな....。