3-4年越しにようやく手に入れた白黒冷却CMOSカメラASI6200MMProですが、到着したその日に撮影しました.その後追加撮影するつもりでしたが、天候がすぐれないうちに満月期となってしまったので、一旦ここで処理することにしました。
m31_asi6200mmpro 完成5 5500
アンドロメダ銀河(M31)ASI6200MMProテスト
撮影日時:2024年10月12日 22時55分〜
撮影場所;岐阜県土岐市駄知町自宅観測所
望遠鏡:Astro Systeme Austria ASA10N (950mm F3.8)
コレクター:ASA 3" Wynne Corrector (900mm F3.6)
カメラ:ZWO ASI6200MMPro -10℃ Gain100,Offset50
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB Filters
赤道儀:ビクセンAXD赤道儀
ガイド:N.I.N.A.+PHD2+SX-Superstarにてオフアキシスガイド
露光:L10分×6枚、R5分×6枚、G5分×6枚、B5分×12枚 (180分)
フラット:満月の10/17にスカイフラット(満月の反対方向で固定撮影)
LRGB各30秒×48枚
処理:PixInsightにてWBPP、L画像:HT、MSを加算平均。RGB:ABE後SPCC。AS、HT後LRGB合成。
   PsCCにてカブリ処理、コントラスト調整、色調補正、ノイズ処理。

3時間の割に良く写ってくれました。
撮影中にも感度の高さを実感できました。ML29050も悪くはないですが、QEが47%程度に対して、ASI6200MMProは91%もあります。約2倍。
フルウェルキャパシティもML29050が20,000eに対してASI6200MMProは51,400eとこちらも2倍以上。

露光時間が異なるため、厳密には比較出来ないのですが、前回撮影したM31と横に並べて比較してみました。
ml29050とASI6200MMProの写りの違い
ML29050は12時間露光、ASI6200MMProは1/4の3時間です。流石に滑らかさはML29050のほうですが、分解能は流石2倍の画素数だけあって良く分解しています。
感度差から6時間露光で同程度のS/Nが得られるのかな。ただML29050も全然悪くないですね。

ついでにML16000で撮影したM31とも比較してみました。
カメラの違いによる写りの違い.001
1600万画素でも悪くないけど比較すると分解能に違いが分かります。

これでフルサイズ白黒カメラがML16000と合わせて3台。
ピクセルピッチががそれぞれ異なるので、F値と合わせてカメラを選ぼうか。


ASI6200MMPro(3.76μmピッチ):イプシロン(F3.3)、ASA10N(F3.6)、R200SS+コレクターPH(F3.8)
ML29050(5.5μmピッチ):ASA10N+エクステンダーPH(F5.3)、R200SS+エクステンダーPH(F5.6)
ML16000(7.4μmピッチ):GS300RC(F8)、VC200L(F9)、VC200L+レデューサーHD(F6.9)

とは言っても感度に差があるのでオーバーサンプリングになる望遠鏡でもASI6200MMPro使った方が良いかな....。