10月26日土曜日は1年半前から栗矢観測所を予約していました。19日(土)も予約していたので2週連続だったのですが、ご存じのように悪天候続きで泣く泣くキャンセル。
 
 17時半過ぎになって空を見上げると、なんと晴れてきているではありませんか。現地の天気がどうなのかは分かりませんが、『やっちまったなあ』と舌打ち。
 
 折角の晴れなので撮影しよう。しかし、西の空は名古屋の光害の影響をおもろに受ける最悪の方向。それに加えて電線が4本。とは言え今更遠征する時間的猶予はありません。今回は観測所内に組み上げているASA10N+ASI6200MMProそのまま使って撮影することにしました。

晴れたといっても、何度も雲がとおり撮影を中断せざるを得ない状況でした。なんとか電線をやり過ごし、撮影した結果はこちら。
C2023A3 ASA10N_ASI6200MMPro_RGB  5500
紫金山アトラス彗星C2023A3
撮影日時:2024年10月26日 18時11分〜
撮影場所:岐阜県土岐市自宅観測所
望遠鏡:ASA10N(950mmF3.8)
コレクター:3インチWynne Corrector (900mmF3.6)
カメラ:ZWO ASI6200MMPro -15℃ Gain100、Offset50
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series RGB Filters
赤道儀:ビクセンAXD
ガイド:ノータッチガイド
露光:RGB各30秒×8枚=720秒(12分)
フラット:撮影方向に向けてスカイフラット30秒×48枚
処理:PixInsightにてWBPPで恒星基準でコンポジット。別に彗星基準でコンポジットした画像をPsCCにて合成。18時11分頃の位置。
PsCCにてカブリ補正。今回カブリ補正はGraXpertではなくABE1次のみで行い、残りのカブリはPsCCで除去しました。(GraXpertでは彗星の尾まで消してしまいました)

何度も雲が通った中の撮影だったのでABEを行った直後はこれでした。(強調掛けています)スクリーンショット 2024-10-28 22.25.36 のコピー
ヤバいカブリです。途中でくじけそうでした(笑)