中学時代から一緒に星をやっていた友人が今年3月に亡くなり、形見分けとしてミューロン250を格安で譲って頂きました
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ミューロン250はCRSではないので、周辺星像が良くなく星雲星団撮影には向きません。惑星用と割り切って使うつもりでしたが、折角なので一度星雲星団撮影に使ってみたいと思い、約2万円でミューロンレデューサーフラットナーを購入して試し撮りしてみました。M42_MGC_SPCC_MS_HT_LHE_3_CT のコピー

M42オリオン大星雲
撮影日時:2024年12月24日23時05分〜
撮影場所:岐阜県土岐市駄知町自宅観測所
望遠鏡:タカハシミューロン250(3000mm F12)
補正レンズ:タカハシミューロンレデューサーフラットナー(2307.5mm F9.2)
カメラ:Seo-Cooled6D(SEO-SP4C) -15℃ ISO1600
フィルター:IDAS HEUIB-2
赤道儀:ビクセンAXD
ガイド:ノータッチガイド
露光:2秒×7枚、300秒×13枚(65分)
処理:PixInsightにてWBPP。BXTのcorrect onlyで星像補正、SPCC、MGC、FlatAideProにて飽和復元。
   HT、MS、CT。
   PsCCにてカブリ補正、色調補正、コントラスト調整、ノイズ処理。

コメント
このレデューサーフラットナーのイメージサークルは30mmφなので、下の写真のようにフルサイズだと最縁部がけられる感じで暗くなっています。でもフラットで補正可能でしたのでフルサイズカメラでも撮影出来そうです。スクリーンショット 2024-12-25 19.51.53
300秒の1枚画像

 今回の撮影ではガイド鏡を接続する場所がないため赤道儀任せのノータッチガイドで撮影しました。またアリガタアリミゾが専用設計のもので前後に移動できないこともあり、かなり前後のバランスが悪い状態で撮影してます。そのせいもあって5分ガイドでも星が少し流れてしまいました。BXT(correct only)の力を借りて星像のゆがみを改善させています。

 この望遠鏡とレデューサーの組み合わせは、フルサイズでも十分撮影が可能な印象です。2300mmとなるとGS300RCの2440mmとほぼ同じ焦点距離なので、今後これを使って行くか微妙ですが、友人の形見なので、撮影が出来るよう整備していこうと思います。