明けましておめでとうございます!
昨年は当ブログにお越し頂きありがとうございました。今年もよろしくお願い致します。

年末年始は新月期だったので撮影三昧と思っていましたが、連日の悪天候で結局撮影出来たのは、1月4日でした。今年最初の天体撮影は、M1かに星雲としました。しかし、19時頃〜2時間程度しか晴れずその後は何度か雲が沸き22時過ぎには撮影を断念。結局1時間15分程度の露光時間になってしまいました。
今晩も晴れそうにないので、お披露目します。
M1‗μ250‗Bxt_GEP_ASMSHTAutoHT_2カブリ取り3 のコピー
M1(かに星雲)
撮影日時:2025年1月4日18時36分〜
撮影場所;岐阜県土岐市駄知町自宅観測所
望遠鏡:タカハシミューロン250(3000mmF12)
コレクター:タカハシミューロンレデューサーフラットナー(2307mmF9.2)
カメラ:Seo-Cooled6D(SEO-SP4C) -10℃ ISO1600
フィルター:IDAS HEUIB-Ⅱフィルター
赤道儀:ビクセンAXD
ガイド:ノータッチガイド
露光:2分×38枚(1時間16分)
処理:PixInsightにてWBPP(2倍ドリズル)。BXTにてガイド流れを補正。GraXpertにてカブリ補正、SPCCにて色合わせ。AS、MS、HT、CT等。
PsCCにて残ったカブリ補正、コントラスト調整、ノイズ処理(StarXTerminatorで暗部のみ)

拡大Cropはこちら
M1‗μ250‗Bxt_GEP_ASMSHTAutoHT_2カブリ取り3 crop


 前回のオリオン大星雲に引き続きミューロン250+レデューサーフラットナーで撮影しました。
ガイドが流れる原因は、たわみ、鏡筒バランスが考えられます。
この望遠鏡は特殊なアリガタアリミゾで赤道儀に搭載されていますが、1点固定なので2300mmの長焦点だと不安が残ります。またこの1点固定で前後に動かせないので前後バランスを取るのが難しく、カメラを付けると、鏡筒バランスウエイトを搭載しても合いません。
今回これらの不安を解消せぬまま撮影しました。恐れたとおりガイドミスの連発。良いのは3コマ中1コマくらい。60コマ撮影しましたが、流れの酷かった22コマを捨てることにしました。
処理してみるとやはり流れています。
スクリーンショット 2025-01-05 13.57.04 のコピー
38枚コンポジット直後の画像(STFで強調)

仕方なくBXTを実行しました。
ところが....
スクリーンショット 2025-01-05 8.41.38 のコピー
BXT(correct only)実行後。

以前もこうなったことがありましたが、PixInsightのバージョンが1.8.9から1.9になって直っていました。
最近1.9.1、1.9.2とたて続けにバージョンアップしていましたが、これは最新バージョンです。
結局Cropしてみたり、TIFFに保存したりしてもダメでした。
 しかし、Windows版ならとやってみると問題なし。Mac版だけダメなのか。他に同じような現象が出ているか探してみましたが、見つからず。もしかして自分だけなのか?

BXTのおかげで流れた星が綺麗に補正されボツにならずにすみました(BXT凄いなあ)

ミューロン250で撮影するなら、鏡筒前後バランスを取る必要があります。
年末に注文していたアリガタプレートが本日届きました。
早速取り付け。
IMG_3369
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モアブルーのロスマンディアリガタにミューロン250純正の特殊アリミゾを前側にオフセットして取り付け。
ロスマンディアリガタを前後することで鏡筒前後バランスを合わせる事が出来ました。
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重いFLIのカメラ+フィルターホイールを付けてもバランス大丈夫です。

IMG_3370
ガイド鏡を付ける場所がない鏡筒なので、オフアキを付けました。

望遠鏡及び接眼部のたわみが心配ですが、取り敢えずこれで撮影してみようと思います。