大方の予想でアトラス彗星(C/2023 G3)は太陽に近づきすぎるため消滅するだろうと言われていましたが、どっこい生き残りました。
画像 1
近日点1/13通過後のSOHO画像です。
まばゆいばかりの明るさでこの時-5.4等。
翌日の15日〜18日まで日没後間もない時間にとても低いですが日本でもみられる可能性があるとされました。
15日の昨日は昼に小雨が降ってその後冬型となり透明度の良い晴れとなりました。高度が低いので晴れていても透明度が悪いとみえません。この日は絶好のアトラス彗星日和となりました。仕事を早く切り上げ、近くの墓地に撮影に行きました。

IMG_3417
IMG_3453

撮影風景

とんでもなく大きくみえたときのために広角レンズも持って行きましたが、先ずは135mmで撮影してみました。

17時になり、太陽が沈むタイミングでカメラをその方向に向けます。
肉眼では全然見えません。紫金山アトラス彗星の時もそうでしたが、この日-3等と金星並に明るいはずですが、彗星を肉眼で見つけるのは難しいです。
撮影しながら探すしかありませんでしたが、17時40分になっても結局見つけることが出来ませんでした。
帰宅後折角撮影したのでPCモニターで強調して探してみると、ゴミ粒のような彗星が写っていました。
スクリーンショット 2025-01-16 9.58.25 のコピー

拡大すると
スクリーンショット 2025-01-16 9.50.24
いました。でもまさかこんなに小さいなんて。これなら600mm位でも良いかも。

 思っていたより(右)西に寄っていました。太陽が沈む位置よりやや左上(南側)と思っていたのですが、沈む位置から見ると逆に右上でした。現地でもまさか太陽より右側にあるとは思わなかったので見つけられなかったようです。またあのSOHO画像から紫金山アトラス彗星より明るく大きくみえたのでもっと大きいと考えていました。


15枚をコンポジットしてみました。
2025_01_15 アトラス彗星C:2023G3 17時25分Crop3

アトラス彗星C/2023 G3(彗星部Crop)
撮影日時:2025年1月15日 17時20分〜25分(写真は25分の位置)
撮影場所:岐阜県土岐市駄知町 南山墓地
カメラ/レンズ:EOS6D(SEO-SP5)/ Apo-Sonnar135mmF2→3.2 ISO100
架台:GPD赤道儀電源Off 固定撮影
露光:彗星1/30秒×15枚、背景1/30秒×1枚(17時25分)

おまけ
iPhone16Proにて手持ち5倍ズーム撮影
C:2023 G3 20250115_17時21分 iPhone16Pro
昨年の紫金山アトラス彗星に引き続いてスマホで彗星撮影に成功しました。


今日16日も撮影に行きたいのですが天気が微妙です。低い位置だけに厳しいかもしれません。