まだまだ寒い日が続いていますが、夜空はすでに春の星座となっています。それでも22時までは冬の星座が西の空に見えています。2月中旬は月が22時ごろ昇ってくるので、昇る前の時間を使ってこの冬のシーズン最後の馬頭星雲を撮影することにしました。

馬頭星雲LRGB_PS5tif のコピー5500
馬頭星雲
撮影日時:2025年2月16日18時46分〜、他17日、21日、22日。
撮影場所;岐阜県土岐市駄知町自宅観測所
望遠鏡:笠井トレーディングGS300RC(2440mm,F8)
コレクター:TS-Optics TSRCFlat3(2440mm F8)
カメラ:ZWO ASI6200MMPro -25℃ G100,Offset50
フィルター:Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series LRGB Filters
赤道儀:Vixen AXD
ガイド:N.I.N.A.+PHD2+SX-Superstarにてオフアキシスガイド
フラット:撮影方向と同じ位置でガイドしながらスカイフラット撮影:LRGB各5分×25枚=500分
露光時間×枚数:L5分×24枚、R5分×14枚、G5分×10枚、B5分×24枚
総露光時間:360分(6時間)
処理:PixInsightにてWBPP。ABEにてカブリ補正、BXT、SPCC、AS、HT、CT、LHEなど。
   PSCCにてブルーチャンネルの輝星によるアーチファクト除去。コントラスト調整、ノイズ処理。

コメント
すでに撮影好期を過ぎ南から西の空の悪条件下での撮影(名古屋の光害+電線多数)だったため、色もくすみ、スパイダーも乱れた作品にはならない写真になりました。その上近くの2等星アルニタクのゴーストが特に青フィルターで撮影時に顕著に現れました。
スクリーンショット 2025-02-22 20.26.16
ブルーフィルター撮影画面

スクリーンショット 2025-02-24 11.12.40
ブルーのWBPP後。
スカイフラットなのでフラット自体は完璧。だけどリングアーチファクトは取れませんでした。
これを除去するだけで2時間掛かりました(>_<)
TSRCFlat3は緑〜青の領域でゴーストが出るのが欠点です。ゴーストの出ない3インチのコレクターないかな....