勾玉星雲付近
2016年11月3日(水) 1時17分~3時02分(左右モザイク)
ε-130D
SXP赤道儀
Seo-Cooled6D(SEO-SP4) ISO1600 5分×12枚(右)、5分×5枚(左)
SXLodestar+PHD2にてオフアキシスガイド(ディザリングガイド)
BackYardEOSにて撮影。
RAP2にてダーク減算、フラット補正。PsCC2017にて現像、色調補正。
Stellaimage7にてコンポジット、かぶり補正、デジタル現像。
PsCC2017にて強調処理、かぶり補正ノイズ処理。
この日は南側に雲があり、北ほど天気が良い予報だったので、GPVとにらめっこして高鷲スノーパークに決めました。 本来なら透明度の良い一年で最も期待できる季節なのですが、今年は梅雨以降悪天候続きで今回の遠征は原村星まつり以来となりました。 なんか、年々天気が悪くなっている気がしますが気のせいでしょうか。。。
GPVでは夕方から高鷲は晴れて、0時前後に一時的に曇り、夜明け頃雨の予報でした。
この日は昼からお休みいただいていたので、夕方には現地入りして機材のセットを行いましたが、撮影の段階でどんどん雲が流れて来て20時頃には完全に曇ってしまいました。せっかくここまで来たのにと、ぶつぶつ言いながら一人でふてくされていました(笑)
そうそう、今回はε-130Dをガイド鏡ガイド撮影からオフアキに変更して初めての遠征です。
また最近購入したスティックPCの初めての実戦でした。 オフアキは問題ありませんでしたが、スティックPC側に大きな問題が発生。無線LANのアクセスポイントとしてエアマックエクスプレスを用意していましたが、これは本体から直接電源コンセントが出ていて電源コードがありません。電源リールに刺そうとするとこの電源リールのコンセント、ふたができるようになっていて、差込口が奥に引っ込んでいるんです。刺そうとしても刺せずでした。
事前のチェックをしていなかったのは失敗でした。 無線ランが使えないとリモート接続ができないので、
今回はスティックPCの運用はあきらめて通常のノートパソコンでの撮影になりました。
結局晴れたのは0時過ぎ。今回はわし星雲を撮るつもりでいましたが、ちょうどわし星雲がのぼってくる東の方向にひるがのSAがあり、煌々と灯りが点いています。 ここ高鷲の最大の欠点は東側が明るいことなのですが、シリウスの方向と天頂から西の空の暗さを比べると段違いです。ここで無理してわし星雲撮っても、遠征撮影の意味がないため、あきらめて空の暗いところにあるぎょしゃ座の勾玉にターゲットを変えました。0時にせっかく晴れたのに撮影開始が1時17分なのはそんな理由からでした。 計画性なしですね。
東西モザイクすることにして、まずは勾玉のある東方面から撮り始めました。たくさん撮りたいのですが、薄明開始まであと3時間ほどしかありません。 モザイク合成の圧縮効果を狙って撮影は12枚ずつ(1時間×2)として置いて、天気が良ければ追加することにしました。
東半分は順調に撮影できたのですが、西側の7枚目を撮影中にだんだんと雲が流れて来て3時頃には曇ってしまいました。GPVを確認するとこの後は期待できそうにありません。思ったより早い雲襲来でした。
どうしようかと思案していたその時、ポツポツと水滴のようなモノが....え?雨?嘘やら? つい2分前まで撮影していたのに.... 本当に雨でした。とりあえず防水のテレスコープカバーを掛けて様子を見ていたのですが、一向に止む気配ありません。それどころか、GPVを見ると本格的に降るような緑色が接近中でした。
雨の中何とか撤収できましたが、今回は睡眠撮影しなくてよかったなあと。実は、GPVで夜明け頃に雨が降るかもしれないとわかっていたので、今回は敢えて眠らず外にいたのが良かったです。出なければ、きっと望遠鏡が太い水筒になっていました。
散々な遠征でしたが、5日の金曜日にはGPVで一晩中真っ黒な予報。よーし、リベンジであららぎ高原に遠征しました..........ところが!! GPVは真っ黒なのに、見上げると曇り空。 どーなっとるんじゃ!と半ば切れかけていました。結局撮影も1-2枚撮れただけで、最後はべた曇りになり、あきらめて帰宅しました。
もう遠征撮影なんか二度と行くもんかと(笑)
2-3日経つとそんなことはすっかり忘れて、今月末の遠征に向けて準備しています。
今年最後のあららぎ高原の遠征となりますが、晴れますように。。。
コメント
コメント一覧 (7)
飛んでしまうのは何故?
撮影ハード面ではいろいろ課題が残ったようですか、のんたさんの事ですから次回に解決できてしまうでしょう。
先ずは、大型水筒が出来なくて良かったですね。
のんた
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ホントですよー。予報より2時間降り出すのが早かったので、いつもの通りに睡眠撮影してたらとんでも無い事になってました。
予感的中でした。
星の色は、SSSと輝度マスクしてるだけです。本当は、色んなデジタル現像の写真とか、10秒位の短時間撮影の輝星をブレンドした方がより滑らかな階調になるんでしょうね。
のんた
がしました
全体の構図が見事ですね~淡い赤のモクモクもお見事です。
急な雨にはビックリでしたね。たしか、部分的に雨雲があった日でしたよね?ウチの庭も夜明け前に雨の予定だったのですか、結局夜明けまで晴れてました。
そして、高鷲スノーパークは西側狙い・・と、いつか自分が遠征するときに備えて、情報いただきます。(^^)
のんた
がしました
最近悪天候続きで平日晴れたときは自宅で撮影していましたので、久しぶりの遠征撮影でした。やっぱり暗い空はいいですねー。カブリ補正も苦労しないし。
そうなんです。ここは西の空が暗いんです。中部地方の観測地の場合、南西(名古屋方面)が明るい場所が多いんですよね。しらびそでもそうなんです。
なので、撮り損ねたり撮り足りない対象を狙うにはいいと思います。
のんた
がしました
岐阜での新星景写真教室やCANPでお世話になったボギー・ジョーンズことkeiji.inouyeです。ご無沙汰しております。PHD2とBackYardEOSとの組み合わせでディザリングガイドをされていますが、その方法を御教示いただけますでしょうか。あるいは、参考となる記事がありますでしょうか。今、M-GENでディザリングをしているのですが、PHD2でできればと考えています。
のんた
がしました
PHD2とBackYardEOSとの組み合わせでディザリングガイドの件ですが、実はそれほど変わった設定してません。
PHD2を立ち上げ、望遠鏡とカメラを接続した状態で、BackYardEOSのディザリングガイドボタンをオンにするだけです。設定はそのままデフォルトです。
のんた
がしました
今度、試してみます!!
のんた
がしました