2月25日の夜久しぶりに晴れて、岩本彗星を自宅で撮影しました。
 岩本彗星はすでにぎょしゃ座付近にまで移動していて、自宅での撮影では早い時間でないとどんどん西に傾き名古屋の光害にさらされてしまいます。今回の撮影でも20時40分ごろにはすでに南中を超えていました。早い時間のほうが光害の影響が少ないため、最初にHEUIB-Ⅱフィルターで撮影し、その後NB1フィルターに切り替えて撮影。この日は22時から曇る予報でしたが、薄雲を通してもNB1フィルターならそれほど薄雲の影響が少なく撮影できていました。
岩本すい星とM37の接近20190225 59分no3
 
岩本彗星とM37
2019年2月25日 20時40分~ 自宅観測所
ε-130D+Seo-Cooled6Ⅾ(SEO-SP4Ⅽ)HEUIB-Ⅱ、NB1フィルタ
AXD赤道儀にてノータッチガイド(恒星時追尾)
1)HEUIB-Ⅱフィルタ分:1分×23枚 ISO1600 23分
2)NB1フィルタ分:2分×18枚 ISO3200 36分
総露出時間59分

ずいぶん小さくなってしまいました。3月1日は勾玉星雲と接近しますが、埋もれてしまうかな...

2019年2月25日20時40分の彗星の位置
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 今回M37と接近した岩本彗星でしたが、昨年9月11日にジャコビニツィナー彗星(21P)も接近していましたね。ちょっと重ねて比較してみました。
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ジャコビニツィナー彗星は2018年9月11日(当時7.3等星)、岩本彗星は2019年2月25日(8.1等星)です。明るさも違いますが尾が21P彗星は長くきれいでしたね。