R200SSの焦点距離を1.4倍する新しいエクステンダー『エクステンダーPH』が届いて初めての撮影を行いました。
以前しばたさんに作っていただいたR200SS+コレクターPH+60DX用のオフアキリングに取り付けての撮影です。このオフアキリングはワイドアダプター60DXの内側のリングに取り付けるコレクターPHの後面(カメラ側)の距離が一致するよう作られています。
補正レンズ枠後面からEOSマウント部までの距離をけいそくしてみると...
次にオフアキシスリングを計測。
ワイドアダプター60DXが17.85mm、オフアキリングが17.84mmでほぼ同じです。
そして撮影した画像がこちら
あれれ。放射状に流れています。
左側はそれほどではないのでスケアリングがズレているのか....
しかしピントを前後させても周辺星像は変化しません。
エクステンダーPHが不良品なのか?
ビクセン純正のワイドアダプター60DXに付け替えて撮影してみました。
ピントノブを後ろに動かし合わせ直してみるとビクセン純正のワイドアダプター60DXに付けて撮影した画像は周辺まで綺麗な星像でした。
ワイドアダプター60DXとオフアキリングとの補正レンズからのバックフォーカスは一致しているのですが、なぜオフアキリングの場合ピント位置が前ピンになっているのでしょうか。
周辺星像悪化の原因としては....
1)オフアキリングのスケアリングがズレている?
2)ピント位置が異なることが問題?
1)オフアキリングのスケアリング検証
このオフアキリングにR200SS用のコレクターPHを付けてテストしてみました。
上がオフアキリングにコレクターPHを付けて撮影した画像
下がワイドアダプター60DXにコレクターPHを付けて撮影した画像
ピント位置は上記のエクステンダーPHの時と同じくかなりズレていましたが、それぞれピントを合わせて撮影すると、スケアリングにも周辺星像にも問題ありません。
と言うことは、オフアキリングのスケアリングに問題はなく、またコレクターPHはピント位置が異なっても問題ないと言うことになります。
2)ピント位置を変化させてみる
ピント位置を後ろにすると言うことは、リングを2mmほど薄くする必要がありますが、オフアキリングの厚みを薄くすることは出来ないので、ためしにエクステンダーPHの位置を変化させてみました。
ピント位置がかなり後ろに下がり、周辺星像もかなり改善しています。緩めて取り付けてあるので星像は丸くなっていませんが、しっかり締めて撮影したものよりかなり改善が見られます。
ネジ込みを2mmほど浅くするリングを付けて撮影するか、エクステンダーPH用にオフアキリングを作り直すかです。
ただ、この2mmの厚みはオフアキスリーブの穴開けに必要な厚みだったと記憶していますので、2mm薄くして作り直すのは厳しそうです。(しばたさんに相談できないし...)
そもそもバックフォーカスが同じなのにどうしてエクステンダーPHだけ星像が悪くなってしまうんだろう....
4月6日午後5時追伸
Amazonでゴム製のOリング(外径56mm内径52mm厚み2mm)を見つけたので注文するともう届きました。
ネジ込みしてみましたが、結構良い感じ。
晴れたらテスト撮影してみます。
コメント
コメント一覧 (13)
JIS規格では焦点距離は±5%誤差が許容されています。
のんた
が
しました
バックフォーカスは正しいのに、ピント位置が異なる(リング自体の厚みが違う)とエクステンダーPHだけ駄目なんです。コレクターPHの方が短い焦点距離なのでよりシビアかと思ったのですが逆です。不思議です。
のんた
が
しました
ところで、ドローチューブが悲鳴を上げそうなぐらいいろいろぶら下がりましたね(;^_^A
のんた
が
しました
先ほどゴム製Oリングを付けて撮影してみましたが、気にならないくらいに改善しました。後はアルミ製の2mm厚のシムリング探します。でも見つけられません。どこかによいのないかな...
ドローチューブ一応裏打ちで補強はしてありますが、ちょっと心配になるほどですよね。何かサポートしてやらないと..
オフアキガイドは必要でしょうね。
のんた
が
しました
シムは岩田製作所というところで特注品作ってくれます。送料がかかりますが、いろんな厚さをセットで頼めば0.05mm単位の厚さ調整が出来ます。
のんた
が
しました
岩田製作所さんは以前EOSマウントのガタを取るためにしばたさん経由で注文したことがあります。この岩田製作所、岐阜県関市なんですよ。自宅から20kmないかも。
お願いしてみようかな。厚みを1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mmで良い厚さを探してみたいです。
のんた
が
しました
外径55.5mm、内径52mm、厚みは1.5mm厚1枚、2.0mm厚1枚、0.1mm厚2枚、0.2mm厚1枚です。
これで1.5mmから2.4mm厚まで0.1mm刻みで厚みが調整出来ます。また0.1mm~0.4mm厚、3.5mm~3.9mm厚にもなります。ゴムのOリングが2mm厚なので1.5mm~2.4mmの間にベストポイントがあると踏んでいます。(オフアキリングが純正ワイドアダプター60DXよりも2.12mm厚いため)
のんた
が
しました
楽しみですね。GWは天気がよければしらびそに移住していますので、よろしかったらご一緒しましょう。
接眼部つらそうです。ここはいっちょ、TSのカーボン鏡筒にしてはいかがでしょうか??
のんた
が
しました
しらびそは5月3日~4日なら行けるかもしれません。今回は行けたとしても一晩です。2日と5日は仕事なんです(>_<)
のんた
が
しました
当方、MT-200でエクステンダーPHを試し始めたところですが、片側の星像が悪いという似た現象に悩んでます。
コマコレPHやMPCCでは問題なさそうという点も似ています。エクステンダーPHが不良品ではないかとメーカーに確認しようか悩んで検索していたら、こちらのページに行き当たりました。
直焦ワイドアダプタは所有しておらず自分で設計して工作屋で製作してもらった自作オフアキアダプタ使用です(しばたさんのところが長期休業中のためこのようなトライとなりました)バックフォーカスは56.5mmです。
教えていただきたいのですが、
1)ピント位置が違うとのことについて
オフアキアダプタの方が2mm厚いため、その厚み分ドローチューブを2mm分繰り入れる必要があったという意味でしょうか?
(そうであれば、実質のピント位置は同じと理解したのですが、あっておりますでしょうか?)
2)エクステンダーPHを2mmゆるくねじ込んだとのことについて
これは、カメラ素子面とエクステンダーPHとの距離、つまりバックフォーカスを59.5mmの伸ばしたということになるのでしょうか?
お手数おかけしますが、教えていただけると幸いです。
よろしくお願いします。
のんた
が
しました
コメントありがとうございます。これからも宜しくお願いします。
久しぶりの記事だったので詳細は忘れていました。改めて読み返してみましたが、
1)ピントの位置が純正のアダプターだと前ピンだったのは純正リングの厚みがオフアキリングより薄いためだと考えられます。バックフォーカスは純正に合わせた56.5mm に合わせてあます。
2)緩くねじ込んだと言うことは、補正レンズとセンサーまでの距離を伸ばしたことになります。今回1.5mm伸ばした位置で偶然改善が見られたのはラッキーでした。反対に短くする方だったらリングを作り直すしかなくなりますから。
以上です。ご質問ありましたらいつでもどうぞ。
のんた
が
しました
FBの方、確かに一度コメントをいれさせていただいたことがあったと思います(はじめましてはおかしかったですね)。
ご回答ありがとうございます。
そうすると、バックフォーカスを伸ばした(1.5mmがベスト)ということですね。
ピント位置の違いは、オフアキリングと純正リングの厚みの違いのみだとすると単にドローチューブの位置が厚み分尾となるだけで、実質のピント位置は同じだということと理解しました。
オフアキリングでのエクステンダーPHでの星像の悪化は、やはりなぞな現象ですね。
ともかく、私もバックフォーカスを変えて試してみます。
これまで試してみて、私の印象ですが、エクステンダーPHはスケアリングを含む光軸のズレに対し、感度が高いように思います。
ただ、光軸を追い込んでも解決に至っていないので、自作したオフアキアダプタのエクステンダーPH取付面のスケアリングが悪く、光軸に対しエクステンダーPHの光軸が傾いているのかもとも思いました。
近畿地方は寒波到来で激寒の日々ですが、晴れたら調整試してみます。
のんた
が
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コメントありがとうございます。
エクステンダーPHは性能が良いだけに敏感なのかもしれませんね。星像もいろんな要素が絡むので一つ一つ潰していくしかないです。
スケアリングに関しては、アダプターを付けた状態で天井にレーザーポインターをつるしてCCD面で反射させて確認してみるのも良いかと思います。
のんた
が
しました