ナローバンドフィルター買ったら撮ってみたかったミルクポット星雲を先週の遠征で初めて撮影しました。
ミルクポット星雲やり直し赤色のコピー
ミルクポット星雲
2020年12月19日22時34分〜 栗矢観測所
ASA10N+AAF3フォーカサー+3インチWynne Corrector+ほしぞら工房オフアキリング+ML16000-35℃
AXD赤道儀、SX-LodeStar+PHD2にてオフアキシスガイド
Astrodon Gen-2 Tru-Blance I-Series RGB Filters;R5分×2枚、G5分×2枚、B5分×2枚
Astrodon NarrowBand 5nm Ha 50mm round unmounted Filter 10分×8枚
Astrodon NarrowBand 5nm OⅢ 50mm round unmounted Filter 10分×12枚
PixInsightにてWBPP、DBE、AS、HT、PIP、StarNetでRGBとAOO分をそれぞれ星と星雲に分解。
RGB画像は2枚づつしかないので、Si8で加算平均合成。
PsにてRGBの星とAOOの星雲+RGBの星雲を加算したものを合成、被り補正、色調補正、コントラスト調整、ノイズ処理。
DenoiseAIにて背景のみノイズ処理

トラブル頻発で予定枚数よりも大幅に少なくしか撮れませんでした。
1)フィルターホイール内で輪ゴム(フィルターの厚みを調整するため)がフィルターホイール内で外れて引っかかって正しい位置に来なくなってしまい、左側の画像が変な画像に。
スクリーンショット 2020-12-26 15.27.57
CCDが曇ったかと望遠鏡からカメラを取り外して見るとフィルターが変な位置で止まっていました。そのせいで左側がこんな写真に....。1時間は無駄にしました。
室内の明るいところで分解したいところですが、暖かい部屋に持って行くと一発で曇るので、-8℃前後のなか悴んだ手で外で分解して輪ゴムを取り外しました。

2)ブロードバンドフィルターとナローバンドフィルターのピント位置は同じと思ってそのままピント合わせし直さないでR→G→B→Hα→O3と撮っていたら、Haの段階でピントが甘いことに気づきました。
結局ナローは別撮りとしてRGBは2枚づつ最初に撮って、ナローフィルターにしてピント合わせて撮影再開しました。結局これで数枚1時間ほどパー。ピント誤差を調べてMaximDLに入力しておかないと...。

この撮影と同時にアポゾナーでも同じ領域を撮影しました。
ミルクポット星雲付近完成最終版
ミルクポット星雲付近
2020年12月20日0時35分〜栗矢観測所
Apo-Sonnar135mmF2開放+Seo-cooled6D(SEO-SP4C)-20℃
Vixen GPD赤道儀にてノータッチガイド
HEUIB-2:120秒×20枚
L-eXtreme:240秒×28枚

PixInsightにてWBPP、DBE、AS、HT、PIP、StarNetでHEUIB-2とL-eXtremeフィルター分を星と星雲に分解。
PsにてHEUIB-2の星とL-eXtremeの星雲+HEUIB-2の星雲を加算したものを合成。



トラブル続きでしたが、ナローフィルターで念願のミルクポット星雲撮影出来たので良かったです。

最後に撮影風景機材と観測所の紹介です。
IMG_3663
IMG_3668
IMG_3669
奥の机にパソコン置いてTV見ながら撮影していました。ミツカンの鍋の特集は良かった。やっぱりごま豆乳鍋つゆが一番かな。