ぎっくり腰から2週間。随分良くなったので、昨年末に行う予定だったGS300RCの光軸調整を行いました。諸先輩方にやり方を教わっての調整です。
雪が降る中観測所から肩に担いで自宅の中へ。なんとか落とさずに運び入れました(^^ゞ
1)最初に主鏡+接眼部を鏡筒から取り外して、接眼部と主鏡の軸をTSRCJ117の3点ネジで合わせます。
TSRCJ117(20cmはTSRCJ90)
TSRCJ117を接眼部根元に取り付けたところ。これがないと光軸調整ができません。
脱線しますが、ビクセンVC200Lには標準で付いています。
VC200Lの主鏡裏面(外側が主鏡の傾き調整用ネジ。接眼部近くが接眼部の傾き調整ネジ)
この機構を標準で備えて欲しいですね。逆に言えばどうやって光軸合わせているんでしょう....??
話を元に戻します。
主鏡中央から副鏡に伸びる バッフルを外すように教わったのですが、回しても外れません....??ネジ込みじゃないのかな....。まあ外さずにやってみようと、アルミホイルを壁に貼ってレーザーコリメータをスイッチオン。 ん?赤いレーザーの点しかみえない。確か2つ点がみえるんじゃなかったっけ?
よく見ると周囲に主鏡から反射した淡く赤く丸く光っていました。部屋のライトを消すと、よりはっきりみえ、中心から下にズレています。
レーザーコリメータを2インチスリーブに差し込んで横からネジで固定しているのですが、固定の具合によってレーザーポインターの位置がかなり変わってしまいます。
レーザーコリメータを押しつけて、斜めにならないようにネジでゆるめに固定。レーザーコリメータを回転させてもレーザーポインターが回転しない位置で再度固定しました。
大体中央に来たかな。
2)次に主鏡を副鏡の中央にします。
外した主鏡+接眼部を鏡筒に戻して、副鏡を外します。
副鏡中央の固定ネジにテープを貼って、主鏡調整ネジで中央まで持ってきます。
これで中央まできました。
3)副鏡を調整します。
副鏡を元に戻して、レーザーコリメーターのアタッチメントをサークルホログラムタイプに交換します。
上がレーザーコリメータ本体。下段の左が赤点のレーザーポインター、右が今回購入したサークルホログラムアタッチメントです。ネジ込みで交換することが出来ます。
サークルホログラムアタッチメントに交換して、点灯させてみました。
.....むちゃくちゃズレてますね。
3つの副鏡調整ネジで調整したのがこちら。
一番外側のリングの一部が6時方向だけ出ているのは気持ち悪いですが、これを消そうと下に下げると中央部のリングがズレます。とりあえずこれで良しとしました。
今晩は仕事なので明日以降晴れたら星像チェックして微調整しようと思います。
1/30
鏡筒を赤道儀に載せて接眼部を覗いてみたら...
えっ!?
ずれまくり。
どういうこと?運んだときにズレたのかな....
サークルホログラムアタッチメントを付けたレーザーコリメータでチェックしてみると
やはりズレています。
副鏡の固定ネジが緩かったのか...
副鏡と主鏡両方の再調整を行いました。
まだちょっとズレています。
主鏡と副鏡を調整して....
どうでしょうか.....あとは実際の星で合わせます。
1/31
もう一度追い込んでみました。
斜鏡を外して主鏡の傾きチェック。合っていました。
元に戻して、サークルホログラムアタッチメントレーザーを差し込んで確認。まあまあ。
光軸調整アイピースを差し込んで確認すると微妙に狂っています。
結局副鏡と主鏡両方を調整して.....
これでよしとしました。
夜になりテスト撮影です。
6D全画面です。
等倍(中心部)
焦点内像
焦点外像です。
ちょっといびつな気がします。焦点内像は横に伸びた感じ。外像は縦に伸びた感じ.....??
全体には悪くないかな....
辺縁部はこちら
周辺像はまあまあかな。でも周辺減光が結構大きいです。2インチ接眼部というのも影響しているでしょうか。またオフアキプリズムの影が写っています。
前回ファーストライトで撮影した時にはオフアキの影は写っていませんでした。
笠井のED屈折&RC用マルチフラットナーⅡはバックフォーカスが調整出来る(55〜80mm)タイプで、その時は60mm前後で撮影していた気がします。星像を含めて最適な位置を探してみます。
雪が降る中観測所から肩に担いで自宅の中へ。なんとか落とさずに運び入れました(^^ゞ
1)最初に主鏡+接眼部を鏡筒から取り外して、接眼部と主鏡の軸をTSRCJ117の3点ネジで合わせます。
TSRCJ117(20cmはTSRCJ90)
TSRCJ117を接眼部根元に取り付けたところ。これがないと光軸調整ができません。
脱線しますが、ビクセンVC200Lには標準で付いています。
VC200Lの主鏡裏面(外側が主鏡の傾き調整用ネジ。接眼部近くが接眼部の傾き調整ネジ)
この機構を標準で備えて欲しいですね。逆に言えばどうやって光軸合わせているんでしょう....??
話を元に戻します。
主鏡中央から副鏡に伸びる バッフルを外すように教わったのですが、回しても外れません....??ネジ込みじゃないのかな....。まあ外さずにやってみようと、アルミホイルを壁に貼ってレーザーコリメータをスイッチオン。 ん?赤いレーザーの点しかみえない。確か2つ点がみえるんじゃなかったっけ?
よく見ると周囲に主鏡から反射した淡く赤く丸く光っていました。部屋のライトを消すと、よりはっきりみえ、中心から下にズレています。
レーザーコリメータを2インチスリーブに差し込んで横からネジで固定しているのですが、固定の具合によってレーザーポインターの位置がかなり変わってしまいます。
レーザーコリメータを押しつけて、斜めにならないようにネジでゆるめに固定。レーザーコリメータを回転させてもレーザーポインターが回転しない位置で再度固定しました。
大体中央に来たかな。
2)次に主鏡を副鏡の中央にします。
外した主鏡+接眼部を鏡筒に戻して、副鏡を外します。
副鏡中央の固定ネジにテープを貼って、主鏡調整ネジで中央まで持ってきます。
これで中央まできました。
3)副鏡を調整します。
副鏡を元に戻して、レーザーコリメーターのアタッチメントをサークルホログラムタイプに交換します。
上がレーザーコリメータ本体。下段の左が赤点のレーザーポインター、右が今回購入したサークルホログラムアタッチメントです。ネジ込みで交換することが出来ます。
サークルホログラムアタッチメントに交換して、点灯させてみました。
.....むちゃくちゃズレてますね。
3つの副鏡調整ネジで調整したのがこちら。
一番外側のリングの一部が6時方向だけ出ているのは気持ち悪いですが、これを消そうと下に下げると中央部のリングがズレます。とりあえずこれで良しとしました。
今晩は仕事なので明日以降晴れたら星像チェックして微調整しようと思います。
1/30
鏡筒を赤道儀に載せて接眼部を覗いてみたら...
えっ!?
ずれまくり。
どういうこと?運んだときにズレたのかな....
サークルホログラムアタッチメントを付けたレーザーコリメータでチェックしてみると
やはりズレています。
副鏡の固定ネジが緩かったのか...
副鏡と主鏡両方の再調整を行いました。
まだちょっとズレています。
主鏡と副鏡を調整して....
どうでしょうか.....あとは実際の星で合わせます。
1/31
もう一度追い込んでみました。
斜鏡を外して主鏡の傾きチェック。合っていました。
元に戻して、サークルホログラムアタッチメントレーザーを差し込んで確認。まあまあ。
光軸調整アイピースを差し込んで確認すると微妙に狂っています。
結局副鏡と主鏡両方を調整して.....
これでよしとしました。
夜になりテスト撮影です。
6D全画面です。
等倍(中心部)
焦点内像
焦点外像です。
ちょっといびつな気がします。焦点内像は横に伸びた感じ。外像は縦に伸びた感じ.....??
全体には悪くないかな....
辺縁部はこちら
周辺像はまあまあかな。でも周辺減光が結構大きいです。2インチ接眼部というのも影響しているでしょうか。またオフアキプリズムの影が写っています。
前回ファーストライトで撮影した時にはオフアキの影は写っていませんでした。
笠井のED屈折&RC用マルチフラットナーⅡはバックフォーカスが調整出来る(55〜80mm)タイプで、その時は60mm前後で撮影していた気がします。星像を含めて最適な位置を探してみます。
コメント
コメント一覧 (4)
ホログラフィックレーザはカセグレン系には凄くいいですよね。いいものをお持ちですね!いいなぁ~
僕の方はよせばいいのに、イプシロンのスパイダーをまたいじってしまって光軸が迷宮入り・・。
NJPもまだ戻ってこないし、この週末はのんびり画像処理かなー・・。
のんた
がしました
コメントありがとうございます。
さすがに重い鏡筒なので、持ち上げ時はちょっとおっかなびっくりでした(笑)
なんとか光軸調整出来たと思っていますが、実際の星で確認してみないと分かりませんね。やはり、2インチ差し込みの不安定さがネックです。
固定の仕方によって中心部あるべきレーザーポインタがあっち行ったりこっち行ったり(>_<)
撮影時にはカメラの重さも加わるし、結局は撮影しながら調整するしかないです。
UTOさんスパイダーおかしくなってしまったんですね。こうなるとスパイダーマスク作って付けた方が早いと思います。
NJPも修理? 満身創痍ですね。そろそろ新しい赤道儀に換え時かもしれませんね。
のんた
がしました
接眼部と主鏡の軸を合わせですが、リアユニットを壁に対して前後に移動すると反射光も1点に収束しますよ。
副鏡外しましたか(^^;
取り付け時に主鏡との位置が変わってしまうのが嫌なので自分は外しませんでした。
主鏡と副鏡の間隔がimmずれたら焦点距離は数10mmズレるとかで、撮影画像をプレートソルビングにかけて焦点距離を確認した方がいいかもしれません。
あとは実写しての調整ですね。
のんた
がしました
コメントありがとうございます。
ようやく腰が落ち着いたので光軸調整に挑戦しました。
『リアユニットを壁に対して前後に移動すると反射光も1点に収束』なるほど....次回調整するときにはやってみます。ありがとうございます。
副鏡外しましたよー。やっぱり副鏡センターマークの信頼性がないという話だったので思い切りました。でも副鏡が大きすぎてスパイダーの隙間から外すことが出来ませんでした(^^ゞ
主鏡と副鏡の間隔・・・副鏡の前後の調整ですね。副鏡調整ネジを動かさないように副鏡を取り外し、主鏡の傾きを調整後副鏡を元に戻したので、副鏡の前後の位置関係は取り外し前と再現性があると思っています。でも撮影して確認してみます。
のんた
がしました