昨年12月に中古で購入したGS300RCにはV-Power接眼部Lとn-FOCUSという電動フォーカサーが付いていましたが、n-FOCUSは故障していて使えず、手持ちのZWO社のEAFを取り付けてPCからフォーカシングしていました。 
 RCは像面湾曲が残っているのでフラットナーが必要です。この望遠鏡購入時、笠井のED屈折・RCマルチフラットナーⅡも同時購入し、試して見ると周辺像の改善が見られました。しかし、このフラットナーは2インチ差し込み式なので固定が不安定となります。それに加えてカメラ側の開口径が44mmと小さくフルサイズだと周辺がやや暗くなります。フラットナーとしての性能は、辺縁部の星像は改善が見られるものの、厳密には中心部の星像がやや甘くなるのが気になって、フラットナーなしの直焦点で撮影しています。(このフラットナーのバックフォーカスが55mmなので冷却CCDカメラでは距離を担保できないのもあります)
 フラットナーなしの直焦点で撮影してみると意外と悪くない。最周辺部の星が少し歪になりますが、四隅を少しカットするだけで十分見られます。このままでも良いかなと思いましたが、本来の使い方ではないのでやはり気になります。
 折角買うなら大きな副鏡を生かした大きな口径のフラットナー。それもねじ込み式。RCを使う先輩たちにお聞きすると、Teleskop-Service社のものが良いと。フルサイズセンサーなら3インチが良いとのことだったので、3インチに決めました。3インチフラットナーだと今手持ちのV-Power接眼部Lは2.5インチなので入りません。3インチフラットナーに合わせたTeleskop-Service社のラック&ピニオン3インチフォーカサーTSFOCR30Sも同時に購入することにしました。 
  4/19に注文して本日4/23に届きました。ドイツから4日で届くなんて凄いですね。スクリーンショット 2021-04-23 21.32.26
フォーカサーTSFOCR30Sが335.29ユーロ、フラットナー:TSRCFlat3が281.51ユーロです。送料が24ユーロで合計640.8ユーロ(Paypal手数料込み¥87,127)でしたが、輸入時に関税が4,700円かかったので総合計は91,827円でした。

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Teleskop-Service社のRC用フォーカサー:TSFOCR30S

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バックラッシュを感じない程スムーズに動きます。

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伸張幅は45mmです。

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Teleskop-Service社のRC用の3インチフラットナー:TSRCFlat3

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フォーカサーにフラットナーをねじ込んだところ。

あとは、このフラットナーのバックフォーカス値89.5mmにあった接続リングを作る必要があります。
その設計図はこちら
スライド1


3mm厚のフィルターを介するので1mm加えてTSRCFlat3後面からセンサーまでの距離、90.5mmのバックフォーカスを担保する必要があります。
私のシステムでは26mmのリングを作れば大丈夫そうです。